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2016年に発表されたオーストラリアでウェイブガーデン社の造波装置を使用したウェイブプール「URBNSURF(アーバンサーフ)」の建設予定。

建設予定地は発表順に、メルボルン、シドニー、パースであり、第一弾となるメルボルンは当初2017年後半のオープン予定となっていたものの、延期続きの見通し不明を経て、ようやく着工のニュースが。

今回の記事は、アーバンサーフの建設からオープンまでの予定スケジュール、世界初のフルスケール建設となる「ザ・コーヴ(The Cove)」に関する内容をお届けします。


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建設日程と場所

ようやく建設にゴーサインが下されたということで、私を含め楽しみにしていたサーファーにとっては待望のニュースですね。

建設スタートとなるのは、2018年3月ということで来月です。その後のスケジュールは、今年2018年12月までに建設を完了し、施設のテストやローンチイベントなどを行い、一般公開は2019年4月のイースター辺りの予定とのこと。

建設地は、メルボルン空港すぐ側となるタラマリン地区のエアポートドライブという通り沿い。

ウェイブガーデン社デモ施設とアーバンサーフの違い

スペインのデモ施設では、これまでに数々のプロサーファーがザ・コーヴをテストライドする動画が公開されていますが、あくまでもミニチュアバージョンでした。

私もこれまでにしつこいくらいフルスケールでザ・コーヴを使用した状態を早く見たいと記していた通り、フルスケールはデモ施設とは別物になります。では、どれほど違うのか?

ザ・コーヴを使用したウェイブプールとして世界初のフルスケール施設となるアーバンサーフのラグーンは2.1ヘクタールで、デモ施設と比べておよそ5倍のサイズ。

デモ施設の波はライトハンダーしかなかったのですが、もちろんアーバンサーフではレフトハンダーもあり。

ラグーンが広大になるという事に比例してライディング距離も長くなり、デモ施設では6~8秒ライドほどでしたが、アーバンサーフでは上級者向けの波「ピーク」では18秒ほどのライドが可能になる予定です。

ザ・コーヴ最大の売りであるバレルは、デモ施設のライディング映像を見る限り、プロがテイクオフと同時にストールさせ、少しだけバレルに入れるといった高難度であったため、一般サーファー向けではないと感じていました。

しかし、この点はすでに修正済みとのこと。ボトム(海底)デザインを改良することで、テイクオフから少しすると波が巻き上げるようになり、メイクしやすい波になったそうです。

ここまではピークの波の話ばかりとなりましたが、上級者向けのピークに加え、中級者向け、初級者向け、そしてレベル毎にライトにレフトと計6つのサーフエリアに分かれていて、一時間で最大84名のサーファーがザ・コーヴを楽しめるとのこと。

サーフィンを体験した事のない友達、パートナー、子供などを連れて行っても、レベルを問わず誰もが楽しめるというわけです。

まとめ

これまでにも世界各地でザ・コーヴを使用したウェイブプール建設の話は出ていましたが、アーバンサーフが世界初のフルスケールと謳っているという事は、おそらくアーバンサーフに先行するウェイブプール(ザ・コーヴ利用という意味)はないのでしょう。

今回のメルボルンでの建設に付随し、シドニーでは2019年終わり、パースでは2020年にオープン予定で動いているとのこと。

気になる料金設定は、2018年後半に発表予定だそうです。1時間で最大1,000本という圧倒的な波数を発生可能という点から、サーフ・スノードニアNランドよりも安くなるのでないかと予想しています。

オーストラリア国内だけでも、グレッグ・ウェバーのウェイブプールやサーフ・レイクス、世界的にはケリー・スレーターのサーフ・ランチなど競争が激化していますし。

何はともあれ、ようやく本格的に動き出したアーバンサーフ。ザ・コーヴのフルスケールでの稼働が待ち遠しいですね。

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参照記事:「Exclusive: Stab Interrogates The Man Behind Australia's First Wavepool

ザ・コーヴの過去記事