現地時間2019年6月22日(ブラジル)、リオデジャネイロのサクアレマを会場とするCT(チャンピオンシップツアー)第5戦「オイ・リオ・プロ(Oi Rio Pro)」が開催。
ウェイティングピリオド三日目となった本日は、ウイメンズのラウンド3とメンズのラウンド4が終了し、男女共にクオーターファイナリストが決まりました。
今回の記事は、オイリオプロのイベントレポート、動画、今後の波予報などをお届けします。
スポンサーリンク
Oi Rio Pro(ウイメンズ)
本日もウイメンズからスタートとなったオイリオプロ。波はと言うと、かなり癖があり難しいコンディション。
ウイメンズのトップサーファーであっても、攻めるようなサーフィンは見られず、何とか波を乗り切ってまとめるといった印象を受けました。
そのため、エクセレントレンジ(8~10ポイント台)のスコアは一本も出ることがありませんでした。
そんなコンディションの中、本日のトータルハイエストスコア13.84をマークしたのはサリー・フィッツギボンズ。
シングルハイエストスコア7.67をマークしたのは、ローカルフェイバリットのシルヴァナ・リマ。ファンとしては堪らない活躍でしょうね。
これほどまでにトリッキーなコンディションながら、本日の番狂わせとしてはキャロリン・マークスがキーリー・アンドリューに敗退した程度でした。
本日の結果
今後のヒート表
Oi Rio Pro(メンズ)
ウイメンズ終了後、メンズは会場をメインのイタウナからバリーニャへと移動してから開催となりました。
昨年もメンズはバリーニャで開催していて、バリーニャの波はライトハンダーのバレル。バレルとクローズアウトの紙一重ですが…。
そんな会場にて、ヒート1ではフィリペ・トレドとケリー・スレーターが対戦することに。このヒートは内容的にもスコア的にも本日のベストヒートでした。
バレルのケリーにエアリアルのフィリペとの対戦にして、本日のバリーニャは巻き切らない波も多く、若干フィリペに有利といったところ。
ヒートがスタートすると口火を切ったのはフィリペで、オープニングライドからエアリバースのフルローテーションをメイクして9.17をマーク。
サーフィンのジャッジ基準は、対戦相手同士のライディングを比較した上での採点となり、バレルありのコンディションでバレルをメイクしないオープニングライドにしてはやけにハイスコアが付いたなという印象を受けました。
その後はケリーも負けじと、待ちに待った波でダブルバレルをメイクして本日のシングルハイエストスコアとなる9.50をマーク。
*フィリペの9.17とケリーの9.50
両者共に9ポイント台をスコアしていて、ヒートはどう転んでもおかしくないのでお互いに嫌な対戦相手だったことでしょう。
最終的に二人ともにバックアップスコアを揃えられないままヒートは終盤に差し掛かり、ケリーはエアドロップからフォームボールに乗り上げる浅めのバレルながら難易度の高いライディングをメイク。
一方のフィリペは、ケリーのライディング後にクリーンなバレルをメイク。コールされたスコアは、ケリーが5.33、フィリペが8.67で、フィリペがバリ島での借りを返す結果となりました。
ちなみに、このヒートでのフィリペのトータルスコア17.84が本日のハイエストとなり、ケリーのトータルスコアは本日3番目のハイスコアとなっています。
ヒート2に進むと、今年はタイトルコンテンダーとなる可能性が十分にある五十嵐カノアが、ジョアン・ドゥルを相手に順当に勝ち上がる結果に。
カノアによると「ヒート中に風向きがオンショア寄りに回ったから、ケリーとフィリペのヒートの時みたいなバレルがなくなったんだ」とのこと。
ターンが強みのカノアにとっては有利なコンディションになったと言えます。最近のカノアのターンはインパクトが増していて、特にエンドセクションでのスナップはジャッジからの評価も高いですし。
その後のヒートでは、ジュリアン・ウィルソン、ジョンジョン・フローレンス、ジョーディ・スミス、コロヘ・アンディーノ、ガブリエル・メディナといったトップシードが順調にラウンドアップ。
ですが、気になるのはジョンジョン。ヒート中に昨年痛めた膝を再び負傷した恐れがあり、ヒート時間が10分以上残っていたにもかかわらず海から上がっていました。
本日の結果
今後のヒート表
ハイライト動画
波予報
23日(日曜)もオーバーヘッド前後のサイズ予報となっていて、イベント最終日となる見通しです。
まとめ
日本とリオデジャネイロ(ブラジル)の時差は12時間で、日本の方が12時間進んでいます。
現地時間の午前7時にイベント開催の場合、日本時間は同日の午後7時となります。
-----
公式サイト(メンズ)「Oi Rio Pro」
公式サイト(ウイメンズ)「Oi Rio Pro」