WSLが運営するBWT(ビッグウェイブツアー)の日程を見ると分かる通り、ビッグウェイブイベントの開催期間は冬前後に設定されています。つまり、ビッグウェイブの入りやすい時期が冬という事が分かります。

日本でも、夏~秋が台風シーズンであり気候も良い事からメインシーズンと言われますが、冬でも台風並みの勢力を誇る低気圧が発生しますし、コンスタントに波があるのは冬が多いですね。

今回の動画は、これからビッグウェイブシーズンを迎える南半球のオーストラリアWA(ウエスタンオーストラリア)州のサーフスポット「ザ・ライト(The Right)」における、昨シーズンのダイジェスト映像をお届けします。

オーストラリアWA州において、トウインサーフ(ジェットスキーで牽引してもらって波に乗るスタイル)でチャージする有名ビッグウェイブスポットと言えば、サイクロプス(Cyclops)やカウ・ボミー(Cow Bombie)でした。

しかし、ここ数年で、一気に注目を集めるようになったのが、今回お届けする映像の舞台となっているザ・ライト。普段は漁場でありながら、ビッグスウェルが入った時のみブレイクするというラインナップです。

ビッグウェイブサーファーであっても命懸けのセッションになるほどの波がブレイクし、とてつもない量の水が、分厚いリップとなる様子は、まさにモンスターウェイブにふさわしい程の恐ろしさです。

それほどパワフルなブレイクなので、フェイスも凄まじく固く、映像の1:02~からのワイプアウトを見ても分かる通り、波の中にダイブしていくことはなく、体はフェイス上で弾かれながらリップへと吸い込まれていきます。

もう一つの特徴は、スピッツ(バレル内で圧縮された空気と水しぶきのミックスが、バレルの出口に向かって吹き出す現象)の量と勢い。スピッツは、空気が一気に圧縮されることで発生します。つまり、スピッツの勢いが凄いということは、それだけ波のブレイクが早いと言うことになります。

この波に乗れれば、サーファーが得られるアドレナリンは、これ以上ないレベルのものだとは想像できます。ただ、チャージしようと思う心境は、一般サーファーの理解を超えてますね・・・。

ザ・ライトに関する過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。

ビッグウェイブで命がけの撮影:タジ&マーク

タジ&マークによる命がけ撮影フルドキュメント

スラブスポット「ザ・ライト」の紹介と今後のアプローチ


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