現地時間2019年7月15日(メキシコ)、プエルト・エスコンディードで開催されたビッグウェイブイベント「Puerto Escondido Cup(プエルト・エスコンディード・カップ)」。
WSL(ワールドサーフリーグ)ではなく、サーフ・オープン・リーグ(Surf Open League)主催による同イベントは歴史的なイベントとなりました。
その理由は、WSLイベント以外のサーフィンコンテストで初めて男女賞金格差をなくしたため。
今回の記事は、プエルト・エスコンディード・カップの結果や動画、そして男女賞金格差に関するニュースをお届けします。
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サーフコンテストと言えば、WSLが2019年から男女賞金格差を無くしたアメリカを拠点とする初のスポーツ団体として昨年話題となりました。
ただし、賞金格差を解消したのはあくまでもWSLイベントに限定されていて、プエルト・エスコンディード・カップも同様の流れに向かっていたことは、先日お届けした記事でお伝えした通り。
発起人となりクラウドファンディングを主導したのは、同イベントの2018年女性部門チャンピオンのビアンカ・ヴァレンティでした。
そしてクラウドファンディングの結果は、目標額であった9千ドルを大きく上回る1.2万ドルを集め、WSL以外のサーフイベントで男女賞金格差無しのイベントとしたのです。
これは歴史に残る大きな一歩であり、今後のサーフイベントにおける最大のテーマになるのではないかと思います。
さて、イベント自体はメンズはビリー・ケンパー、ウイメンズはビアンカ・ヴァレンティの優勝で幕を閉じました。
とても興味深かったのは、ビリーもビアンカもWSL運営のBWT(ビッグウェイブツアー)サーファーでありながら、他団体のイベントに出場した点。
かつてアルビー・レイヤーがレッドブルイベントに出場しようとしたら、WSLに止められたなど、WSLはCT(チャンピオンシップツアー)とBWT出場資格を持つサーファーに対し、他団体のイベントを基本的に認めていなかったのですが、ルールが変わったのでしょうか!?
何はともあれ、色々な面でサーファーにとってプラスの方向へ向かっているサーフコンテスト。今回のムーブメントが世界中のサーフイベントへと波及していって欲しいですね。
*ファイナル(メンズ)
1: Billy Kemper
2: Gabriel Villarán
3: Marcial Monreal
4: Jafet Ramos
5: César Petroni
6: Cristian Merello
*ファイナル(ウイメンズ)
1: Bianca Valenti 26.2
2: Emily Erickson 24.05
3: Isabelle Leonhardt 22.2
4: Raquel Heckert 20.58
5: Keala Kennelly 19.19
6: Michaela Fregonese 2.26
*メンズ決勝のダイジェスト動画
*ウイメンズ決勝のダイジェスト動画
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参照記事「Villarán, Monreal, Ramos, Petroni y Merello hicieron podio en la Puerto Cup」