via Albee Layer's Instagram
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現在の若手アンダーグランドサーファーの中で、実力と注目度においてトップレベルであるハワイアンサーファーのアルビー・レイヤー「Albee Layer」(24歳)。

あまり表舞台には出ないアルビーだけに、シドニーで本日6月6日開催予定のビッグウェイブイベント「レッドブル・ケープ・フィア」の出場には、世界中から注目が集まっていました。

ビッグウェイブイベント「レッドブル・ケープ・フィア@2016」が6月6日に開催決定

しかし、WSLのルールによって出場の見送りが決まりました。今回の記事は、アルビーが出場できなくなった理由、SNSで公開されたアルビーの想いをお届けします。


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アルビー同様、以前にはケリー・スレーターも同様な理由で出場見送りとなったイベントがありました。それは、マーヴェリックス(北カリフォルニア)での招待制ビッグウェイブイベント。

当時、マーヴェリックスイベントはWSLが買収する前のBWT(ビッグウェイブツアー)の一イベント。そして、ケリーはASP(WSLの前身団体)のWCTサーファー。

そこでASPは、自分たち以外の団体によるコンテストへの出場は認めないとのことで、ケリーはマーヴェリックスイベントに参加できませんでした。

では、WCTサーファーではないアルビーが、なぜWSLに干渉されるのか?昨シーズンにBWTイベント「ピアヒ・チャレンジ」にイベントワイルドカード出場したアルビー。

同イベントでアルビーは準優勝し、その結果だけで昨シーズンのBWTランク6位となり、今シーズンのBWTイベントにフル参戦できる資格を得ていたので、ケリー同様のルールが適用されたのです。

そのため、アルビーはSNSで以下の声明を発表。

すげーヘコんでるんだけど、オーストラリアでのビッグウェイブイベントに出場できなくなった。BWTへのフル参戦資格を得たから、WSL以外のイベントへの出場が禁じられてるんだって。

このルールって、WCTサーファーに適用されるのは納得できるんだ。だって、WCTサーファーは全てのWCTイベントに出場すれば、最低でも賞金で9万ドル(約960万円)以上稼げるから。

<注>WCTイベントは一コケの賞金が9,000ドルで全11戦。全イベントで一コケしても9.9万ドル(約1,000万円)ほど稼げます。

でもさ、BWTイベントは年間でおよそ2~3イベントくらいしか開催されないし、優勝しても賞金は2万ドル程度(約210万円)。生活する上での仕事としては現実的じゃないから、他のイベントへの参加も認めて、金を稼ぐチャンスを与えるべきだと思うんだ。

こんな事を暴露したらWSLから罰則とかってあるのかな?何もなきゃいいんだけど。BWTイベントのフル参戦は楽しみにしてるし。ただ、WSL以外のイベントに出場できない理由が分からないから、将来的にはこの問題が解決されれば良いな

上記アルビーの投稿に対し、有名サーファーもコメント。ジョエル”パーコ”パーキンソンは「出場しちゃえば。BWTから追放される事もないでしょ」とのこと。

上記パーコのコメントに追従する形で、ミック・ファニングは「パーコさんの言う通り!」とコメント。

WSLとしては、できるだけ多くのサーファーを自分たちの管理下に置きたいのは分かりますが、アルビーの出場を楽しみにしていたファンは多いはずです。

またアルビーの言う通り、選手側の意見として年に数回しか開催されないBWTに縛られ、十分なお金を稼ぐことができないのであれば、プロアスリートとして成立していないですよね。

しかも、アルビーによるとBWTサーファーの半数以上は、金銭的なサポートをしてくれるスポンサーが付いていないと言います。つまり、メインスポンサーがいないということはイベント賞金のみが稼ぎなのです。

現行のルールであれば、WSLのみに有利なルールだと感じてしまいます。今回のアルビーの投稿を受け、ファン、選手、WSLの三者にとって好ましいルールへと変わっていけば良いですね。

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