Photo: WSL

USオープンに先立ち、南カリフォルニアのオーシャンサイドで開催されていたウイメンズのQS6,000イベント「Nissan Super Girl Pro(ニッサン・スーパー・ガール・プロ)」。

今年からウイメンズもQS10,000イベントが新設されましたが、昨年まではQS6,000イベントが最もグレードの高いイベントだったのでビッグイベントであることには間違いありません。今年はQS10,000イベントが誕生したとは言え2イベントのみですし。

そのQS6,000イベントのスーパーガールでシンデレラが誕生することに。

今回の記事は、現地時間2019年7月28日に終了したばかりのスーパーガール優勝者に関するニュースをお届けします。


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ウイメンズのQS(クオリファイングシリーズ)ランキングと言えば、上位を占めるのはほぼCT(チャンピオンシップツアー)サーファー。

根本的にウイメンズにおいてQSとCTでは大きな実力差があり、翌年のCT残留資格となるCTトップ10を逃したサーファーが、QSランクでトップ6となりCT残留を決めるケースが多数なのが事実。

そのため、ウイメンズではQSからCT入りを決めるいわゆるツアールーキー(元CTサーファーを除く)が1名のみとなる年も珍しくないほど。

そんなことから、昨年までハイエストグレードであったQS6,000イベントの優勝者は、基本的には現役もしくは元CTサーファーがほとんど。

CT経験(ワイルドカード出場を除く)のないサーファーがQS6,000イベントで最後に優勝を果たしたのは、約3年前となる2016年6月にロスカボスプロで優勝したブロンテ・マコーレーでした(ブロンテは現CTサーファーですが当時はCT入り前)。

その高い壁を越え、今年のスーパーガールで現CTサーファーのタティアナ・ウェストン・ウェブを破り優勝を決めたのは、サンクレメンテ(南カリフォルニア)をホームとする若干17歳のサマンサ・シブリー(Samantha Sibley)。

今回の優勝により、QSランクが56位もジャンプアップして6位へと浮上したサマンサ。正直、私はこれまで名前すら聞いたことのないサーファーでした。

そこで過去のQSランクをチェックして見ると、2018年が45位、2017年が92位ということで、年齢も含めてアップカマーといった存在だったのでしょう。

ですが、メインスポンサーの遍歴に興味を持ちました。過去4年間、サマンサのメインスポンサーであったのはビラボン。

でしたが、今年7月1日付のSNS投稿にて、ビラボンとの契約を解消する事になったと発表したサマンサ。

年齢的にはこれからといった時期にメインスポンサーとの契約解消だったのですが、すでに次なる動きが決まっていたようです。

そしてサマンサが次なるメインスポンサーとして発表したのが、スタイルブランドのVissla(ヴィスラ)などを立ち上げた元ビラボンUSA社長のポール・ノーデによるヴィスラの姉妹ブランドとして誕生間もない「Sisstrevolution」。

私が寄稿した上記リンク先の記事では、チームライダーとしてCTサーファーも考慮に入れているとのことでしたが、まさにCT入りの可能性を秘めたサマンサを獲得し、獲得直後にQS6,000イベント優勝という結果に結びついたのです。

ちなみに、上記記事では呼称が「シスタエボリューション」または「シスタレボリューション」なのか不明と書いていますが、サイト内には「SisstrEvolution」との表記があるので「シスタエボリューション」だと思います。

スーパーガール優勝で一気に極光を浴びたサマンサ、そしてサマンサのメインスポンサーであるシスタエボリューションという新興ブランドのどちらも要注目ではないでしょうか。

公式サイト「Nissan Super Girl Pro

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