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2019年9月27日、スペインを舞台にしたQS(クオリファイングシリーズ)イベントの中で最もグレードの高いQS10,000イベント「ABANCA Galicia Classic Surf Pro」が終了。

今イベントはメンズがQS10,000の3戦目(全6戦)、ウイメンズは2つあるQS10,000イベントの最終戦となりました。

メンズは元CTサーファーのミゲル・プポ、ウイメンズは日本の都筑有夢路(Amuro Tsuzuki)の優勝で幕を閉じることに。

今回の記事は、ガリシアクラシックのイベントレポートや最新QSランキングなどに関するニュースをお届けします。


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メンズイベント

Photo: WSL / LAURENT MASUREL

通常のQS10,000イベントであれば、CT(チャンピオンシップツアー)イベント前に同じ国で開催されることが大半なので、数々のトップCTサーファーも出場。

しかし、少し異なる事となったのがガリシアクラシック。と言うのも、昨年まではQS3,000イベントであったためです。

また、メンズの場合は日本でのISAイベントと日程が重なってしまったため、ISAイベント出場サーファーが参加しにくかったことから(フレデリコ・モライスは強行出場しましたが…)、QSサーファーにとっては最もQSポイントを稼ぎやすいイベントとなりました。

そのような事から、クオーターファイナルに進むと勝ち残っていたCTサーファーはジャドソン・アンドレのみという、QS10,000イベントとしては珍しい展開となることに。

また、ファイナリストはミゲル・プポとジェイク・マーシャルという完全にQSサーファー同士の戦いとなり、元CTサーファーのミゲルが、実に4年振りとなるQSイベント優勝を果たしました。

興味深いのは準優勝となったジェイク。今回の準優勝でジェイクはアメリカ人サーファーの中でQSランクトップとなり、サーフランチでのCTイベント「フレッシュウォータープロ」のワイルドカード枠を獲得。

ですが、出場するか否かはまだ決めかねているとか。その理由は、フレッシュウォータープロと同じ時期に開催されるQS6,000イベントがあるため。

フレッシュウォータープロに出場するかどうかはまだ分からない。CTクオリファイというメインゴールにフォーカスするかもしれないし。

ただ、ビッグチャンスなのは分かってるから、じっくりと時間をかけて考えたり、周りと相談してから結論を下すつもり。

現在のジェイクはQSランク8位でQSポイントは15,300。このポイントは、昨年を例に挙げるとクオリファイできるかどうかのボーダーラインといったところ。

そのため、ジェイクはクオリファイを固めるためにも、フレッシュウォータープロと日程が被りCTサーファーが出場できないアゾーレスでのQS6,000イベントに参加したいのです。

プロサーファーとしてはフレッシュウォータープロに出場し、もしも大活躍すれば注目を集めるので、キャリアにおいては簡単に手放すには惜しい機会。

非常に厳しい判断に迫られたジェイクが、どのような決断を下すのか注目です。

最新メンズQSランキング

メンズのトップ15は以下となります。

以前に今年のCTクオリファイに必要となるQSポイントの考察を記した下記の記事を投稿しました。

上記記事を見直してみると、どうやら18,000ポイント台がボーダーラインになりそうなので、現時点でクオリファイ条件となるトップ10入り確実と言えるのがジャドソン・アンドレとアレックス・リベイロの2名のみ。

ジェイクはまだまだ気が抜けないので、QS6,000イベントに出場したいという気持ちは良く分かりますね。

ウイメンズイベント

Photo: WSL

メンズよりも一足先に終了していたウイメンズのガリシアクラシック。ウイメンズのQS10,000イベントは2つしかなく、すでにUSオープンは終了済みなのでラストイベントでした。

優勝はご存じの方がほとんどだと思いますが、日本の都筑有夢路。クオーターファイナルまで勝ち残っていたのは知っていて、起床してからイベント結果を見たら優勝ということでメチャクチャ驚きました。

QSのハイエストグレードイベントの優勝者は大半がCTサーファーなので、まさか日本のQSサーファーがこのレベルのイベントで優勝とは予想もしていませんでしたし。

また、QS10,000イベントは2つしかなく、一回のQSイベント優勝で10,000ポイント獲得のチャンスは今年は2回のみだったので、都筑はQSランクが8位へと大幅にジャンプアップ。

日本人女子サーファーによるワールドツアー入りが現実味を帯びて、エキサイティングな展開になってきたと言えます。

最新ウイメンズQSランキング

ウイメンズのトップ15は以下となります。

ウイメンズのCTクオリファイ条件は、QSランキングのトップ6。ただし、例年CTサーファーのダブルクオリファイも多く、実際には繰り上げとなりトップ8~9くらいがクオリファイするでしょう。

都筑のQSポイントは12,950で、QS10,000イベントが存在しなかった昨年のボーダーラインが13,000ポイントほどだったので、今年は少し上がることになると思います。

ウイメンズQSイベントはQS3,000とQS6,000が1つずつ残っているので、この2戦が都筑にとってCT入りを左右する正念場になることでしょう。

現時点において、WSLが発表しているCTクオリファイ確定のウイメンズは、ブロンテ・マコーレー、セイジ・エリクソン、イザベラ・ニコルスの3名のみ。

QS6,000イベントがまだ残っていると言うことで、今後大幅なランキング入れ替えは起こりえると言えます。

まとめ

次なるQSのビッグイベントは、メンズが9月24日からエリセイラ(ポルトガル)でスタートとなるQS10,000イベント。

ウイメンズは、宮崎県を舞台としたQS3,000イベントが10月16日、オーストラリアを舞台にしたQS6,000イベントが11月15日からとなっています。

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公式サイト(メンズ)「ABANCA Galicia Classic Surf Pro

公式サイト(ウイメンズ)「ABANCA Galicia Classic Surf Pro

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