電光石火のごとく、ウェイブプール界に乗り込んできたAWM(アメリカン・ウェイブ・マシン)社による造波装置「パーフェクトスウェル」。
テキサス州ウェーコにあるウェイブプール「BSRサーフリゾート」に使用されている造波装置です。
このパーフェクトスウェルを使用したウェイブプールが、米国ニュージャージー州とブラジルの2ヵ所にて、今後1年以内にはオープン予定となっています。
今回の記事は、AWM社のパーフェクトスウェルを使ったウェイブプールに関するニュースをお届けします。
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先月発表されたブラジルでのウェイブプール建設。AWM社は造波装置提供のライセンス契約のみして自社でウォーターパークを建設するわけではないので、基本的にはウェイブガーデン社と同じような経営戦略です。
つまりは、開発業者と手を組んで事業を進めるわけです。ブラジルで名乗りを上げたのは、サンパウロを拠点とした不動産会社の「JHSF Participacoes SA」。
同社のティアゴ・アロンソCEOは今回の提携について以下の声明を発表しています。
弊社のワールドクラスの開発チームが、ワールドクラスのサーフィン施設を建設することについて、これ以上ないほど興奮しています。
WSLのCTではブラジル出身サーファーの数が国別で最も多く、ブラジリアンストームは現実のものとなっています。
一般サーファーに楽しんでもらうことはもちろんのこと、コンテストサーファーにとってトレーニンググランドとして利用してもらうことも可能になるでしょう。
ブラジルに建設されるウェイブプールは、BSRサーフリゾートよりも規模の大きいフルスケールになるとのことで、波のサイズはコンスタントに6フィートをキープし、20秒近いライドが可能になると見込まれています。
気になる場所は、サンパウロ空港からシティを抜けた北側となり、オープン予定時期は2020年11月とのこと。
もう一つのニュージャージー州に関しては、アメリカンドリームという施設に建設され、実はBSRサーフリゾート以前に建設発表が行われていました。
あまり進捗情報については発表されていなかったものの、後一カ月ほどで造波装置のテスト稼働が行われるステージまで達し、最終工程に入っているとか。
さて、これまでのウェイブプール界では数々の企業が参入していきているものの、ウェイブガーデン社以外は自社のデモ施設だけで留まっています。
しかし、AWM社はデモ施設の存在は聞いたことがなく、いきなりのスタートがBSRサーフリゾートでした。
現状において、ウェイブガーデン社を追いかける存在としては、唯一の造波装置がパーフェクトスウェル。
今後のさらなる世界展開が気になるところです。
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参照記事「American Wave Machines announces two new PerfectSwell projects in Brazil」
参照記事「The Perfect Swell Technology That Brought You The Waco Ramp Is Launching In New Jersey And Brazil」