Photo: WSL

現地時間2019年12月2日(ハワイ)、マウイ島のホノルアベイを舞台にしたウイメンズCT(チャンピオンシップツアー)最終戦「lululemon Maui Pro(ルルレモン・マウイ・プロ)」が終了。

マウイプロを制したのは昨年ワールドチャンピオンのステファニー・ギルモア、今年2019年のワールドチャンピオンはカリッサ・ムーアとなりました。

今回の記事は、マウイプロのイベントレポート、動画、2019年CTランキングなどといったニュースをお届けします。


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マウイプロのイベントレポート

クオーターファイナルからスタートしたイベント最終日の本日。本日の注目はカリッサ・ムーアとキャロリン・マークスのタイトルレースですね。

まずヒートに出場したのはヒート3でニッキ・ヴァン・ダイクと対戦となったカリッサ。カリッサはランキングリーダーではあるものの、ここで負ければキャロリンにチャンスを与えることになるのでプレッシャーのかかる負けられないヒート。

そんなヒートでありながら、すでに3度もワールドタイトルを獲得している余裕からか、完璧なパフォーマンスとなる8.00を2本揃えてセミファイナル進出を決定。

続いてのヒート4に出場したキャロリンは、7×ワールドチャンピオンのステファニー・ギルモアという強敵との対戦。

キャロリンはこれまで通りにミディアムスコアを重ねましたが、クリティカルセクションを攻めるステフのパフォーマンスが勝り、ここでキャロリンはアウト。

キャロリンの敗退が決定した段階で、カリッサの4度目のワールドタイトルが確定となることに。

ハワイアンサーファーで言えば、アンディ・アイアンズが3×ワールドチャンピオンでしたが、カリッサはその記録を上回るというサーフィン史に残る記録樹立となりました。

セミファイナルに進むと、ヒート1では1年半振りにコンテスト復帰したばかりのタイラー・ライトがタティアナ・ウェストン・ウェブを破り、ファイナル進出を決定。

タイラーは今回の復帰について、「まだ100%回復したわけではないけど、完全復帰のプロセスにはCTイベント出場が不可欠」といったコメントを残していたので、ここまでの活躍は意外でした。

ちなみに、完全復帰という意味合いにおいては、メンタル面が大きいそうです。

ヒート2では、ウイメンズサーフィン界の女王であるカリッサとステフの対戦。二人共に8ポイント台となるエクセレントレンジを揃えるハイレベルな戦いとなり、僅差の勝負を制したのはワールドタイトル数で勝るステフ。

ステフとタイラーという組み合わせとなったファイナル。メンタルにおいて完全回復していないと言うタイラーの話を聞くと、思い出すのがタイラーの兄であるオーウェンの存在。

オーウェンは2015年のパイプマスターズ開催直前、パイプラインでのフリーサーフィン中のワイプアウトで脳震盪を起こし、丸1年コンテストシーンから離れたことがありました。

その時の症状もまたメンタル面へのダメージが最も大きかったのです。

しかし、時間はかかったもののオーウェンはツアー復帰となったゴールドコーストでのCTイベントで優勝を果たし、見事に復活を果たしました。

そんなストーリーがライト家にはあるので、タイラーの優勝といったドラマがあり得るのかと想像していましたが、タイラーはバックアップスコア不足により、ステフがホノルアベイで5度目の優勝を飾る結果に。

当然、すべてがドラマのような展開となるわけではないのですが、タイラーの復帰戦は熱い戦いであり、準優勝であってもファンにとっては忘れられないイベントとして胸に刻まれることでしょう。

本日の結果

2019年ウイメンズCTランキング

ウイメンズCT最終イベントのマウイプロを終えたということで、今季2019年シーズンのCTランキングが確定しました。

最終ランキングは以下となります。

ウイメンズCTランキングからはトップ8のサーファーがオリンピック出場権を得ることになっていて、オリンピック出場権を得たのはランキング順に以下のサーファー。

*カリッサ・ムーア
*キャロリン・マークス
*ステファニー・ギルモア
*サリー・フィッツギボンズ
*タティアナ・ウェストン・ウェブ
*ジョアン・デフェイ
*ブリッサ・ヘネシー
*シルヴァナ・リマ

CTランク9位以下のサーファーも含まれている理由としては、各国の出場枠が2名までであり、各国3位以下のサーファーが除外されると、QSランクのダブルクオリファイのように繰り上げとなるためです。

まとめ

今年もハワイでの熱いタイトルレースを終え、カリッサ・ムーアが頂点に立ったことで無事に終了したウイメンズのCT。

オリンピックイヤーとなる2020年のCTがスタートするのは、オーストラリアのゴールドコーストで3月26日からとなります。

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公式サイト「lululemon Maui Pro

2019年マウイプロの過去記事

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