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Photo: WSL

現地時間2019年12月1日(ハワイ)、マウイ島のホノルアベイを舞台にしたウイメンズCT(チャンピオンシップツアー)最終戦「lululemon Maui Pro(ルルレモン・マウイ・プロ)」が開幕。

ウェイティングピリオド7日目にしてようやくスタートとなったイベント初日の本日は、ラウンド3まで終了し、タイトルレースに動きがありました。

今回の記事は、マウイプロのイベントレポート、動画、今後の波予報などといったニュースをお届けします。


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マウイプロのイベントレポート

コンディション的にはホノルアベイのパーフェクトコンディションとはならなかったものの、ついに幕を開けたマウイプロ。

タイトルレース、オリンピック出場権争い、都筑有夢路のCT入りの行方など、目まぐるしい展開の連続となった本日。

ラウンド1からジェットコースターのような展開となり、タイトルレースを争うキャロリン・マークスがまさかの3位敗退でラウンド2送りとなることに。

今イベントからツアー復帰したタイラー・ライト、都筑のCTクオリファイの鍵を握るブリッサ・ヘネシーも3位敗退でラウンド2へ。

ラウンド1にてハイエストトータルスコア15.67をマークしたのは、思わぬ伏兵と言えるブロンテ・マコーレーでした。

2ヒートのみのラウンド2では、キャロリンとタイラーは圧巻の1位通過でラウンドアップ。日本人ファンにとって注目であったブリッサは、まさかの3位敗退となり、都筑のCTクオリファイはニッキ・ヴァン・ダイクの結果に委ねられることに。

ラウンド3に進むと、CTランク2位で昨年に続きタイトルレースを争っていたレイキー・ピーターソンがタイラーに敗退。

同ヒートのシングルハイエストスコア7.60をマークしたのはレイキーでしたが、バックアップスコアを揃えることができないという悔しい結果で、レイキーの今シーズンはフィニッシュ。

タイトルレースをリードするカリッサ・ムーアは、ワイルドカード出場のサマー・マセドを相手に安定したサーフィンで圧勝。

カリッサはラウンド3を勝ち上がった時点で、アメリカ枠としてオリンピック出場権獲得が決定しました。

カリッサに次ぐヒートとなったのは、都筑のCTクオリファイを左右することになるニッキのヒート。このヒートでニッキが敗退すれば、都筑のCT入りが決定と言うヒートでした。

でしたが、結果的にはニッキがマリア・マニュエルを破ってのラウンドアップ。ニッキはこのヒート勝利により、ブリッサのランキングを上回るCTランク10位となったので、ブリッサのダブルクオリファイはならず、マウイプロでの都筑のCTクオリファイも実現に至りませんでした。

ただし、何度か触れていますが、12月13日からチリで開催されるQS最終戦のシードリストで都筑はオルタネイトに入っていて、もしも出場でき、準優勝以上の結果を残せば自力でのCTクオリファイも可能。

QS最終戦に出場せずに今シーズンを終えるのか、もしくはラストチャンスを掴みにいくのか分かりませんが、まだまだ目が離せません。

ちなみに、たとえCTクオリファイが叶わなくても、来年度のCTのリプレイスメント2番手くらいにはなると思うので、スポットでのCTイベント出場は十分にあり得ると思います。

追記(2019/12/3):都筑有夢路のQS最終戦での準優勝以上でCT入りについて

表題について、私が2019年ウイメンズQS最終戦と思っていたチリでのQS1,500イベントですが、業界関係者にも確認したところ、2019年開催ではあるものの、2020年のQSスケジュールに区分されるそうです。

WSLサイトでは2019年スケジュールにチリQSイベントが並んでいて、シードリストには都筑の名前もあったのですが、私が流した情報が間違っていました。

誤った情報を流してしまい申し訳ありませんでした。

ニッキに続くヒートに出場したのは、タイトルレースを争うキャロリン・マークス。キャロリンがこのヒートを落とすと、カリッサのワールドタイトル確定となり、さらにはキャロリンはオリンピック出場権も逃すことになる重要なヒート。

ですが、それだけのプレッシャーが掛かる中でも強かったキャロリン。ハワイアンのココ・ホーを相手にしたキャロリンは、しっかりとミディアムスコアを2本揃えて勝利。

この時点で、キャロリンはレイキーのCTランクを上回り、アメリカ枠としてはカリッサに次ぐ2人目のオリンピック出場権獲得となりました。

ここで、すでにクオーターファイナル進出を決めたカリッサとキャロリンによるタイトルレースのシナリオに触れておきます。

*カリッサが5位(クオーターファイナル敗退)の場合:キャロリンは優勝でワールドタイトル、準優勝でカリッサとCTポイントがタイになるのでサーフオフ(勝者を決める特別ヒート)

*カリッサが3位(セミファイナル敗退)の場合:キャロリンは優勝でワールドタイトル

*カリッサがファイナル進出を決めれば、その時点でカリッサのワールドタイトル確定

もしもキャロリンがワールドタイトル獲得となれば、17歳でのワールドチャンピオンという史上最年少記録となります。

カリッサが4度目のタイトルを取るのか、はたまたキャロリンが史上最年少ワールドチャンピオンになるのか、おそらく明日開催となるであろうマウイプロのイベント最終日に注目です。

最後に、本日の結果による、オリンピックのアメリカ枠としてカリッサとキャロリンが決定したのに加え、ブリッサ・ヘネシーとシルヴァナ・リマも五輪出場権を獲得となりました。

本日の結果

今後のヒート表

波予報

現地時間の明日12月2日は、午前中は最大サイズでフェイスで12フィートにオフショア予報。3日以降はサイズダウンが進み、ウェイティングピリオド最終日の6日には頭サイズほどのスウェルが入る予報ですが、基本的には明日のイベント最終日開催を狙っていることでしょう。

まとめ

日本とハワイの時差は19時間で、日本の方が19時間早く進んでいます。

現地時間の2019年12月2日午前8時にイベント開催の場合、日本時間は12月3日午前3時となります。

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公式サイト「lululemon Maui Pro

2019年マウイプロの過去記事