サーフィンがオリンピック競技となってから国としてプロアスリート育成に力を入れている中国。
その力の入れ方は生半可なものではなく、昨年2019年には中国国内にウェイブプールを建設してしまったほどです。
そのウェイブプールを活用し、昨年夏にサーフィンコンテストを行っていたとか。
今回の動画は、中国のウェイブプールで初開催となった中国サーフィンチャンピオンシップの映像をお届けします。
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中国のウェイブプールのその後を知りたくて調べている時に、偶然発見した今回の動画。
同ウェイブプールのテストライド動画が公開されたのが昨年6月のことで、8月に動画のコンテストが行われたということでスピード感が早いです。
少し中国とサーフィンの関係を紐解いて見ると、中国の海南島がこれまでにISAやWSLによるイベント会場となっていたものの、コンテストシーンでの中国人サーファーの存在はあまり耳にしませんでした。
でしたが、2016年8月にサーフィンがオリンピック競技になると決定すると、すぐに初代ワールドチャンプのピーター・タウネンドをナショナルコーチにスカウト。
その後はメンバー選出のため、サーファー人口自体が少ない中国なのでスイマーを引き抜いたりしサーフチームを作ることに。
チームができれば本場のカリフォルニアに遠征させて経験を積ませたりするほどの力の入れよう。
さらには、2018年2月にウェイブプール建設に着工し、2019年1月には人工波の動画を公開と全てがスピーディー。
これほど力を入れているのは、サーフィンはアスリート化がここ数年とスポーツとしては歴史が浅いので、今から力を入れても数年後にはメダリストを輩出できると考えてのことでしょう。
たとえば、ブラジリアンのヤゴ・ドラはサーフィンを始めてから7年ほどでボルコムのトップライダーになりました。
父親がコーチという環境に恵まれた点もあると思いますが、環境面をしっかりサポートし、さらにはいつでもサーフ可能なウェイブプールがあれば。
おそらく7年よりももっと短い時間でトップレベルのサーファーを育成できる可能性が高いことでしょう。
そう考えると、数年後に中国からワールドツアーにクオリファイしてくるサーファーが出てきても不思議ではないかもしれません。