いよいよ来週にはウェイティングピリオドに突入する今季2021年シーズンのワールドチャンピオンを決めるWSLファイナル。
ウェイティングピリオドの設定は9月9~17日で、今季の会場となるのは南カリフォルニアのローワーズ(ローワー・トレッスルズ)です。
イベント期間まで1週間を切ったという事で、WSLイベントの公式波予報サイトであるサーフラインが長期予報を発表しました。
今回の記事は、WSLファイナルの波予報、そして各出場者の今季ハイライト動画などといったニュースをお届けします。
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WSLファイナルとは
今季から採用となったWSLファイナルとは、レギュラーシーズンのCTランキングトップ5のみが出場してワールドチャンピオンを決める1日限りのイベント。
イベントフォーマットは以下の通り。
CTランク下位のもの同士がマンオンマンで対戦していくトーナメント形式なので、レギュラーシーズンでCTランク5位で終わったサーファーにもワールドチャンピオンになれるチャンスがあります。
ヒート時間については言及されていませんが、おそらく通常のCTイベントファイナルと同じく40分になると思います。
40分であれば、男女合わせて8ヒートなので計5時間20分と、半日あれば終える事ができる計算となりますね。
<追記:9月6日>
私が見逃していた点があり、CTランク1位が対戦するヒートのみタイトルマッチとなり、CTランク1位と勝ち上がってきたサーファーのマンオンマンヒートが通常のイベントフォーマットで3回行われ、2回勝利したサーファーがワールドチャンピオンとの事です。
おそらく、CTランク1位のサーファーを体力面で優遇しようという配慮かと思います。一発勝負はあまりにも酷なので。
そのため、タイトルマッチで一方のサーファーが2連勝した場合と3ヒート目に持ち込まれた場合で合計ヒート数は変わり、12~14ヒートという幅になります。
WSLファイナルの波予報
サーフラインが発表した長期予報は以下となります。
現在ニュージーランド周辺に位置する低気圧の影響で、11~12日にはスウェルに反応することでしょう。
この低気圧はモンスターレベルの勢力ではないものの、強烈な高気圧の影響で理想的な進路を取ると見られます。
上記以外の低気圧としては、より勢力が強いと見られる低気圧からの南南西スウェルが13~15日に入る可能性があります。
現状の予報を見る限り、ローワーズにコンスタントにオーバーヘッドほどのサイズのスウェルがヒットする可能性は高いでしょう。
MSWの予報もチェックするとサーフラインと同じで、MSWでイベント期間において最もサイズがある予報となっているのは9月13日で、サイズは5~8フィートとなります。
カリフォルニアは基本的にフェイス表記なので、ハワイアンスケール(波のサイズを裏側から測る)であれば4フィートなので、最大セットで頭半ほどあるかもしれません。
ちなみに、13日にヒット予報のスウェルは周期が19秒と長周期のグランドスウェルとなっています。
WSLファイナル出場サーファー
メンズとウイメンズはCTサーファー数は2倍ほどの違いがあるものの、WSLファイナルに出場するサーファーはどちらもCTランクのトップ5。
ここからは、2021年レギュラーシーズンのトップ5となった各サーファーのシーズンハイライト動画を紹介します。
メンズ
CTランク1位
*ガブリエル・メディナ
CTランク2位
*イタロ・フェレイラ
CTランク3位
*フィリペ・トレド
CTランク4位
*コナー・コフィン
CTランク5位
*モーガン・シビリック
ウイメンズ
CTランク1位
*カリッサ・ムーア
CTランク2位
*タティアナ・ウェストン・ウェブ
CTランク3位
*サリー・フィッツギボンズ
CTランク4位
*ステファニー・ギルモア
CTランク5位
*ジョアン・デフェイ
まとめ
WSLファイナルについて、今季に関してはガブリエルにとって非常に不利と言った声も多々あります。
全7イベント中5イベントでファイナル進出を果たし、従来のシステムであれば最終戦を待たずして圧倒的リードでワールドタイトルを確定していたので。
同じCTサーファーのジョーディ・スミスも「WSLファイナルは楽しみだけど、今季はガブリエルが可哀そう」との声を上げていましたし。
なのですが、以前にWSLオーナーが「最終戦前にワールドチャンピオンが決定していると、最終戦の視聴率が下がる」と言及していました。
そこで注目度を高める意味を込めてWSLファイナルというフォーマットが誕生したのでしょう。
個人的には新たな試みは興味深いので、WSLファイナルがどのように転ぶのか楽しみにしたい所です。
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公式サイト「WSL」