サーファー版リアリティ番組として今年アメリカで放送された「The Ultimate Surfer」。
同番組では男女の優勝者に2022年シーズンのCTにおいて3×ワイルドカード出場権を与えられ、メンズで優勝したのは元CTサーファーのジークこと、イズキール・ラウ「Ezekiel Lau」(27歳)。
なのですが、ジークはすでにCSランクからCT返り咲きを決めてしまったので、宙ぶらりんとなってしまったのがワイルドカード3枠。
今回の記事は、ワイルドカード枠を巡るSNSでのムーブメントに関するニュースをお届けします。
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当初は若手で日の目を浴びてないサーファーを発掘しようというテーマであったアルティメイトサーファー。
でしたが、コロナ禍で放送が1年延期になると、出演者の多くはすでにコンテストシーンを離れ、ある程度の知名度があるフリーサーファー揃いとなりました。
フリーサーファーへの優勝のボーナスとして、CTイベントへのワイルドカードというのは違和感を感じましたが…。
なにはともあれ、結果としてメンズはジークが優勝となり、準優勝となったのはコア・スミス。
そのコアが今回、ジークのCTクオリファイで残ったワイルドカードは準優勝となった自分がふさわしいのではないかと、SNSで呼びかけて多くのプロサーファーが賛同の意を示しています。
ただ、WSLサイトのコアの人物紹介文では「コンテストではエリートレベルでありながら、プロのフリーサーファーと言う道を選んだ」と記載されています。
私もコアの活動を見ていて完全にフリーサーファーと思っていたので、CTイベントに出場したいと思っていたのは意外でした。
コア本人によるSNS投稿は以下となります。
非常に盛り上がりを見せている今回のムーブメントを色々な意味で意外に感じたのですが、実は裏があるようです。
今回のジークのようにダブルクオリファイとなった場合、これまでは次点に付けたサーファーが繰り上げクオリファイとなっていました。
今回のケースだとコアが当たるので、コアにワイルドカードが与えられるのは当然の流れだったのです。
なのですが、スタブ誌によると今年からWSLのポリシーが変更となり、ダブルクオリファイで余ったスポットは繰り上げではなく、WSLの裁量になるとのこと。
この変更はおそらくプレスリリースはされてなく、関係者にのみ通知された内容だと思います。
そしてポリシー変更には多くのプロサーファーが反対し、署名運動にまで発展しているそうです。
コアが本当にCTイベントに出場したいのかどうかは定かではありませんが、見方によっては問題提起するためにコアがムーブメントを起こしたとも見えます。
果たして、今回の件で一石を投じる事になるのか今後の動きに注目です。