現地時間2021年12月5日(ハワイ)、ハワイのオアフ島ノースショアのハレイワを会場とするCS最終戦「ハレイワチャレンジャー」が開催。
イベント4日目となった本日は、普段であればイベント最終日にメンズとウイメンズのラウンドを交互に行ってフィニッシュとなるのですが、足早にメンズだけ終えてしまいました。
メンズでハレイワチャレンジャーを制したのは、ハレイワでは敵なしといえる強さを見せたローカルのジョンジョン・フローレンス。
今回の記事は、ハレイワチャレンジャーのファイナル、メンズのCSランク確定という事で決定となったCTクオリファイのサーファーなどに関するニュースをお届けします。
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ジョンジョン・フローレンスの復帰優勝
メンズのみクオーターファイナルから一気にファイナルまで終了させることになった本日。
ウイメンズのラウンドはまだクオーターファイナルの手前のラウンドでしたが、メンズのファイナルを終えてからウイメンズのラウンドがスタートになりました。
おそらくイベントの残り期間で本日がベストコンディションの予報だったので、一気にメンズを終えたのでしょう。
メンズのファイナルのヒート表は以下となります。
ジョンジョンのハレイワでのパフォーマンスは圧倒的に相性が良く、ガブリエル、イタロ、フィリペのブラジリアントップ3がいない状況では敵なしと言えるほどではないでしょうか。
今季のジョンジョンは、マーガレットリバーで膝を負傷してからは東京五輪には出場したものの、ツアーからは離脱していたので、見事な復帰戦優勝となりました。
*ジョンジョンのファイナルでのパーフェクト10
ジョンジョンの優勝コメントは以下となります。
ハレイワで復帰戦となるコンテストに出場できて凄い楽しめたよ。
ここ数年は怪我続きの時期が連続したから、コンテスト復帰できたことは気分が良いね。
僕の妻、家族、サポートしてくれたみんなに感謝の気持ちを伝えたいよ。
ロス・ウイリアムスとは密に連携を取ってきたし、チームには常に支えてもらってきたから、厳しい時期を乗り越えて再びの優勝は格別だね。
初代CS王者は五十嵐カノア
ファイナル進出を果たした五十嵐カノアはハレイワチャレンジャーを3位でフィニッシュし、今季から新設されたCS(チャレンジャーシリーズ)ランク1位と初代CSチャンピオンに輝きました。
残り4スポットだったCTクオリファイ
イベント3日目を終えた時点で、CSランクからCTクオリファイを決めていたのは8名だったので、CSトップ12がクオリファイということで残りスポットは4つでした。
そしてメンズイベントが終了したということで、残り4つのスポットも確定となることに。
ここからは、ハレイワチャレンジャー開催前のCSランク順にクオリファイを決めたサーファーを紹介していきます。
CS最終戦前のCSランキングが6位だったブラジルのジョアン・チアンカ「Joao Chianca」(21歳)。
パイプラインを会場とした2020年のボルコムパイププロでは準優勝を果たしたりと成長著しい若手サーファーですね。
兄はビッグウェイブサーファーとして有名なルーカス・チアンカで、確か今季のエディイベント招待サーファーの中でルーカスが最年少です。
興味深い点として、兄弟である二人のニックネームは共に名字に由来しているものの異なり、兄のルーカスは「チャンボ」、弟のジョアンは「チャンビーニョ」。
CS最終戦前のCSランキングが11位だったコスタリカのカルロス・ムニョス「Carlos Munoz」(28歳)。
2014年にローワーズでのCTイベントにワイルドカード出場した際は、トライアルとなった一般投票のオンラインコンテストで優勝したものの、コスタリカのスポーツ業界による組織票と言われていました。
そのため、今回のCT入りはあくまでも実力のみでの事なので、当時の噂を払しょくする形になったと言えますね。
ちなみに、カルロスの快挙はメンズCTサーファーとしてコスタリカ初のみに留まらず、中米から初のCT入りとのこと。
CS最終戦前のCSランキングがトップ12圏外であったオーストラリアのジャクソン・ベイカー「Jackson Baker」(24歳)。
今季はホーム開催となったCTイベントのニューカッスルカップにワイルドカード出場し、ラウンド1でジャック・ロビンソンを破る番狂わせを演じています。
CS最終戦前のCSランキングがトップ12圏外であったブラジルのサミュエル・プポ「Samuel Pupo」(21歳)。
10代の頃からいつCT入りしてもおかしくないと言われていた逸材であっただけに、時間はかかりましたが予定通りのツアー入りといった印象を受けます。
兄のミゲル・プポもまた来季2022年シーズンのCTサーファーなので、兄弟揃ってのツアー参戦となります。
まとめ
来季は完全なるメンズツアールーキーが9名も参戦となる2022年のワールドツアー。
例年であれば、CTランクでツアー残留を逃したCTサーファーによるクオリファイが多いのですが、今季は大きく様相を変えた結果となりました。
理由としては、例年は多くのイベントが設けられているので、アベレージとしてCTサーファーが強さを見せますが、今季はCSイベントがわずか4イベントだったので運の要素も強まったのではないかと思います。
サーフファンとしては顔ぶれが大きく変わることは新鮮であるので、来季のCTが楽しみではないでしょうか。
*イベント4日目ハイライト動画
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公式サイト「WSL」