現地時間2021年12月13日(ポルトガル)、ナザレを会場としたビッグウェイブイベント「Nazaré Tow Surfing Challenge」が40~50フィートのコンディションで開催。
12日もしくは13日の開催予定となっていて、12日は霧が立ち込めて視界不良であったことからオフとなり、13日の開催に至りました。
今回の記事は、トウインイベントとしては2度目の開催となったナザレチャレンジのイベントレポートや動画などといったニュースをお届けします。
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ナザレチャレンジのフォーマット
出場サーファー同士がタッグを組むチーム戦として、9チームが参加となったナザレチャレンジ。
イベントフォーマットとしては、9チームを3つのグループに分けてヒートを行い、各チームが50分ヒートを2回行うので、合計ヒート数は6ヒート。
スコアは通常のコンテストと同じくベスト2ウェイブのトータルですが、ビッグウェイブイベントではハイエストスコアを2倍にするので、トータルスコアは30点満点。
一般的なコンテストはトータルスコア順にランキングが決まりますが、ナザレチャレンジは4つのアワードが設けられていて以下の通り。
*Award for Best Performance, Women:トータルスコアで優勝のメンズ
*Award for Best Team Performance:トータルスコアで優勝のチーム
*Jogos Santa Casa Most Committed Award:最も凄まじいチャージをしたサーファー
Award for Best Performance, Men
個人戦となるメンズの優勝に当たるベストパフォーマンス賞を受賞したのは、ブラジルのルーカス”チャンボ”チアンカ。
ファーストライドで見せたチョップホップからのレフトバレルのコンビネーションは強烈でしたね。
弟のジョアン”チャンビーニョ”チアンカは先日CTクオリファイを決めたりと、チアンカ兄弟のサーフシーンでの台頭は鮮烈です。
Award for Best Performance, Women
ウイメンズの個人戦を制したのは、2019/2020年シーズンに引き続きフランスのジャスティン・デュポン。
ウイメンズのトウインでのビッグウェイブシーンはブラジルのマヤ・ガベイラが牽引していたイメージがありますが、マヤは世界一大きな波に乗る事がメインフォーカスのように思えます。
一方のジャスティンはテクニカルにフォーカスしていて、ここ数年はトウインやパドルインの垣根を払い、ビッグバレルをメイクしたりと華々しい活躍を見せています。
現状において、ウイメンズのビッグウェイブシーンではしばらくジャスティンがトップに君臨し続けるのではと感じます。
Award for Best Team Performance
チーム戦を制することになったのは、チャンボとカイ・レニーのチームということで、こちらもジャスティン同様、2年連続優勝です。
個人的には今季もカイが個人戦で優勝すると思っていたので、予想外の結果となりました。
そんな優勝候補であったカイと、今イベント優勝のチャンボのチームなので、チーム優勝は必然と言えますね。
ちなみに、今イベントでのカイの個人戦の結果は3位となっています。
Jogos Santa Casa Most Committed Award
最もコミットしたサーファーを選ぶ同アワードを受賞したのは、今イベントのシングルハイエストスコア9.50をマークしたブラジルのペドロ”スクービー”ヴィアナ。
レアな微風オフショアというコンディションにより、ディープバレルをメイクしての結果となりました。
*9.50をマークしたディープバレルの正面からのアングル
ナザレチャレンジの結果
ナザレチャレンジのハイライト動画
まとめ
結果を見れば、メンズはブラジリアンが制覇とショートボードもビッグウェイブも今季はブラジリアンの独壇場となっています。
WSLの今季ビッグウェイブイベントは、残すはハワイのマウイ島ジョーズを会場とするジョーズチャレンジのみ。
どのようなコンディションでジョーズチャレンジが開催となるのか楽しみにしたい所です。
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公式サイト「Nazaré Tow Surfing Challenge」