Photo: WSL / BRENT BIELMANN

当サイトのコンテスト関連記事をチェックしている方はご存じの通り、2023年シーズンCT(チャンピオンシップツアー)へのクオリファイを決めたサーファーは決定しています。

基本的に自力でクオリファイを決めたのは、CTとCS(チャレンジャーシリーズ)で指定されたランキングを達成したサーファーです。

ですが、ランキング以外の要素からクオリファイを決めたサーファーもいます。

今回の記事は、WSL(ワールドサーフリーグ)がプレスリリースで発表した2023年シーズンのCTサーファーに関するニュースをお届けします。


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まずは2023年CTサーファーの構成は以下となります。

メンズ

・2022年CTランクのトップ22
・2022年CSランクのトップ10
・WSLシーズンワイルドカード2名

ウイメンズ

・2022年CTランクのトップ10
・2022年CSランクのトップ5
・WSLシーズンワイルドカード2名

 

各CTイベントは、上記CTサーファーに加えてメンズはイベントワイルドカード2名、ウイメンズはイベントワイルドカード1名が参加しての開催となります。

WSLシーズンワイルドカードについては、ミッドシーズンカット後に発表されています。

メンズはガブリエル・メディナとヤゴ・ドラ、ウイメンズはキャロリン・マークスとサリー・フィッツギボンズ。

今回のプレスリリースで新たに発表されたのはWSLリプレイスメント(補欠)で、メンズはカルロス・ムニョス、ウイメンズはテレサ・ボンヴァロト。

2023年CTサーファーの完全なリストは以下となります。

メンズ
・2022年CTランクのトップ22

Filipe Toledo (BRA)
Italo Ferreira (BRA)
Jack Robinson (AUS)
Ethan Ewing (AUS)
Kanoa Igarashi (JPN)
Miguel Pupo (BRA)
Griffin Colapinto (USA)
Caio Ibelli (BRA)
Connor O'Leary (AUS)
Callum Robson (AUS)
Samuel Pupo (BRA)
John John Florence (HAW)
Matthew McGillivray (ZAF)
Jordy Smith (ZAF)
Kelly Slater (USA)
Barron Mamiya (HAW)
Nat Young (USA)
Jake Marshall (USA)
Kolohe Andino (USA)
Jadson Andre (BRA)
Seth Moniz (HAW)
Jackson Baker (AUS)

・2022年CSランクのトップ10

Leonardo Fioravanti (ITA)
Ryan Callinan (AUS)
Rio Waida (IND)
Maxime Huscenot (FRA)
Ramzi Boukhiam (MAR)
Michael Rodrigues (BRA)
Ian Gentil (HAW)
Joao Chianca (BRA)
Liam O'Brien (AUS)
Ezekiel Lau (HAW)

・WSLシーズンワイルドカード

Gabriel Medina (BRA)
Yago Dora (BRA)

・WSLリプレイスメント

Carlos Munoz (CRI)

ウイメンズ
・2022年CTランクのトップ10

Stephanie Gilmore (AUS)
Carissa Moore (HAW)
Johanne Defay (FRA)
Tatiana Weston-Webb (BRA)
Brisa Hennessey (CRI)
Lakey Peterson (USA)
Courtney Conlogue (USA)
Tyler Wright (AUS)
Gabriela Bryan (HAW)
Isabella Nichols (AUS)

・CSランクのトップ10

Bettylou Sakura Johnson (HAW)
Macy Callaghan (AUS)
Molly Picklum (AUS)
Caitlin Simmers (USA)
Sophie McCulloch (AUS)

・WSLシーズンワイルドカード

Caroline Marks (USA)
Sally Fitzgibbons (AUS)

・WSLリプレイスメント

Teresa Bonvalot (PRT)

 

さて、ワールドツアー大変革に伴い、ランキングという実力主義以外となるワイルドカードやリプレイスメントの選出はWSLの裁量が強くなった印象を受けます。

ワイルドカードは従来はインジュリーワイルドカードとも呼ばれ、基本的に怪我でシーズンを棒に振ったCTサーファーに与えられる、もしくは1ランク差でリクオリファイを逃したCTサーファーまたは1ランク差でクオリファイを逃したQSサーファーに与えられました。

ですが、今季からミッドシーズンカット後の決定とタイミングが変わったこともあり、裁量の要素が強まった印象を受けます(最たる例がサリー)。

リプレイスメントは、ウイメンズのテレサはCSにて1ランク差でクオリファイを逃したのでそれほど不思議ではないですが(例年ならCTでの1ランク差でリクオリファイを逃したサーファー)、メンズのカルロスについてはインジュリーワイルドカード枠のような感じで一貫性がありません。

今季はミッドシーズンカットが取り入れられたシーズンとあり、いわゆるトライアル期間とも言えるので、フォーマットに穴があることも発覚しています。

その穴とは、リプレイスメント出場のヤゴ・ドラがハーフシーズンのみCT出場でトップ22入りしてしまった点。

ヤゴは2023年シーズンのワイルドカードを与えられているので問題なかったのですが、もしも翌シーズンのワイルドカードを与えられてないサーファーが今季のヤゴと同じ結果を残した際の対応は不明と曖昧な点は残ります。

まだまだ試行錯誤が続いていくと思いますが、よりベターな方向に向かうと共に、実力主義となるアスリートには裁量よりも基準が明白な結果ベースの方が納得しやすいのではと感じてしまいます。

カルロスに与えられたインジュリーワイルドカードのような対応はあって然るべきなので、バランスを取りながらという意味で。

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