現CT(チャンピオンシップツアー)ランク16位の11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーター「Kelly Slater」(51歳)。
ケリーは来年2024年開催のパリ五輪への出場を目指しているので、今シーズンのCTランキングは極めて重要。
オリンピック出場枠を獲得するには、アメリカ人サーファーの中でCTランクが上位2名に入らなければならないためです。
そのケリーがCT第3戦に向けてポルトガル入りすることに。
今回の動画は、ケリー・スレーターによるポルトガルでのウォームアップサーフィン映像をお届けします。
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動画で最も興味深い点は、ケリーが乗っているサーフボードのフィンのセットアップ。
ツイン、スラスター、クアッドとあらゆるタイプのセットアップが映像には映っています。
一般的にコンテストサーファーが使用するのはスラスター(トライフィンとも呼ばれ、個人的にスラスターはハイパフォーマンス向けと言った印象があります)。
コンペティターがスラスターを好む理由は、スラスターはセンターフィンがあることでコントロール性能が高くなるため。
一方、センターフィンの無いツインやクアッドは、水中でのセンターフィンによる抵抗がなくなるので、加速に優れていると言われています。
そのため、CTサーファーであってもバレル勝負のイベントではクアッドを使用するサーファーもいます。
ただし、上記の従来の概念は少しずつ壊れ始めていて、昨年ワールドタイトルを獲得したフィリペ・トレドがローワーズ開催のWSLファイナルで使用していたのがクアッド。
おそらくフィンの配置など細かな調整により、クアッドの弱点を補い、尚且つメリットを受けられるデザインへと変貌してきているのでしょう。
果たしてケリーが、ポルトガルイベントにどのフィンセットアップで出場するのかに注目ですね。
スウェル予報ではスーパーチューボスでのビッグバレル勝負になると見られるので、クアッドを使うのではと予想しています。