Photo: ISA / Pablo Jimenez

2024年パリ五輪の出場権をかけたイベントとなった2023年ISAワールドサーフィンゲーム。

オリンピック前年のISAイベントのヒエラルキー(五輪選考の優先順位)は、初開催となった東京五輪では3番手でしたが(最上位は前年のCTランク)、今回は2番手に格上げとなったのでCTサーファー以外でオリンピック出場を目指すならば最重要イベントでした。

今回の記事は、今イベント終了によって決定したオリンピック出場枠、そして他のヒエラルキーとの兼ね合いなどを考察した情報をお届けします。


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先述した通り、ヒエラルキーの中で最上位なのは2023年CTランクで、メンズはトップ10、ウイメンズはトップ8がオリンピック出場となります。

そして続いて2番手のヒエラルキーとなっているのが終了したばかりのISAワールドサーフィンゲームの結果で、メンズとウイメンズ共に4名で大陸ベースでのトップ(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア)。

詳細については下記の過去記事をチェックして見て下さい。

さて、まずはCTランクと今イベント結果でオリンピック出場権をすでに獲得したサーファーを紹介します。

CTランキング

タティアナ・ウェストン・ウェブ(ブラジル)
ブリッサ・ヘネシー(コスタリカ)
ジョアン・デフェイ(フランス)
テレッサ・ボンヴァロト(ポルトガル)

2023年ISAワールドサーフィンゲーム

・メンズ

ジョーディ・スミス(南アフリカ)
五十嵐カノア(日本)
カウリ・ヴァアスト(フランス)
ビリー・ステアマンド(ニュージーランド)

・ウイメンズ

サラ・バウム(南アフリカ)
松田詩野(日本)
ヴァヒネ・フィエロ(フランス)
サフィ・ヴェッテ(ニュージーランド)

ここからはすでに発表された選考基準、そして東京五輪の時の事例をもとに現状から推測できるシチュエーションをお届けします(あくまでも推測)。

東京五輪の時の事例は下記の過去記事からチェックして見て下さい。

まずはCTサーファーとしてジョーディとカノアが今イベントで出場権を確定させたと言う事で、CTランクに今イベントとダブルクオリファイになる可能性があります。

以前にミッドシーズンカットをパスしたメンズCTサーファーにおいて、アメリカ、オーストラリア、ブラジル以外の国のサーファーで、五輪出場権を逃すサーファーは1人だけとお届けした通りなので、どんな状況になろうがジョーディとカノアのどちらかは必ずダブルクオリファイになります。

ダブルクオリファイの場合は今イベント大陸枠の2番手が繰り上げになるはずで、ジョーディの場合はアフリカ枠でモロッコのテヴァ・ボーチグア、カノアの場合はアジア枠で稲葉玲王。

日本人ファンとしては、カノアのCTランククオリファイに加え、CTサーファーの和井田理央のCTランクからのクオリファイも期待しているでしょう。

ちなみに、現在の上記3名のCTランクとポイントを確認すると、ジョーディがCTランク15位で16,035ポイント、カノアがCTランク17位で12,620ポイント、和井田がCTランク20位で10,990ポイント。

CT後半戦は始まったばかりで何が起きても不思議ではないので、この辺りも今後のCTの見所になると言えるのではないでしょうか。

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