Photo: Thiago Diz/World Surf League

現地時間2023年7月1日(ブラジル)、リオデジャネイロ州のサクアレマを舞台としたCT(チャンピオンシップツアー)第8戦「VIVO RIO PRO」が終了。

イベント最終日となった本日は、ウイメンズはケイトリン・シマーズ、メンズはヤゴ・ドラの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、リオプロのイベントレポート、動画、今最新CTランキングといったイベント情報をお届けします。


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イベントレポート

ウイメンズ

優勝したケイティがセミファイナルで対戦したのはカリッサ・ムーア。

新旧対決といった印象の強い興味深いマッチアップで、カリッサがグッドウェイブを掴むことができない一方、ケイティがバックサイドでクリティカルセクションを攻める。

結果的に、ケイティが手を出した本数はわずか3本だったものの、ミスの少ないパフォーマンスで2本のスコアをしっかりと揃えて今季2度目のファイナル進出を決定。

ここまでのパフォーマンスを見る限り、ワイルドコンディションでのバックサイドに強いイメージが定着してきたように思えます。

ファイナルで対戦したのは、カリッサに続いてワールドタイトル獲得経験のあるタイラー・ライト。

ケイティはオープニングライドで8.33をマークし、その後は中盤でミドルスコアをマークすることでタイラーをコンボ(パーフェクト10をスコアしても逆転できない点差)へ追い込むことに。

その後はさらにケイティがスコアを伸ばしたものの、ヒート終盤にタイラーは意地でコンボを脱却。

ただし、タイラーが逆転に必要なスコアな限りなくパーフェクト10に近い9.16と厳しく、そのままケイティがルーキーイヤーにして今季2度目の優勝を決めました。

ケイティの優勝コメントは以下となります。

タイラーは素晴らしいサーファーだけど、今日の海は私に味方してくれたわ。

友達、スポンサー、家族、コーチとみんなに感謝の気持ちを伝えたい。

きっと私の人生において、この瞬間が最もクレイジーかもしれないわ。

ラインナップからビーチを向くと全てが見えるんだけど、サーフファンが多すぎて砂の1粒さえも見えなかったんだから。

本当に幸せな気持ちでいっぱい。

今回の優勝により、ケイティのCTランクはジャンプアップしてトップ5入りとなるCTランク5位になりました。

もしかしたら、ルーキーイヤーにしてWSLファイナル進出もあり得る状況になってきましたね。

結果

メンズ

優勝したヤゴがクオーターファイナルで対戦したのは、今イベントのビッグネームキラーの1人となっていたジャドソン・アンドレ。

序盤からわずかな差ながらもリードをキープしていたヤゴが、決定打を決めたのはヒート中盤。

結果的には中盤にしてラストライドになるのですが、3発のターンを入れたライディングで観客は大いに沸くことに。

その3発で終わると思いきや、波はリフォームしてきたのでヤゴはパンプさせながら繋いでいき、ラストで軽い感じでエアリバースをメイク。

これって結構リスキーなことで、もしもワイプアウトすれば減点に繋がるかもしれないのですが、ヤゴにとってはメイクして当たり前程度だったのでやったのだと思います。

セミファイナルでは、今イベントの勢い的に優勝候補と言えたジョンジョン・フローレンスと対戦。

ブラジル開催と言う事で、ヤゴが乗ると大歓声、ジョンジョンがワイプアウトすると大歓声とブラジリアンにとってはホームの利があったと言えます。

ただ、レフトがメインと言うコンディションがヤゴにとっては最大のアドバンテージだったと言えるでしょう。

大抵のサーファーがフロントサイドの方が得意であり、特にパントを得意とするサーファーならばバリエーションが確実に増すので。

そんな典型と言えたのがヤゴで、水を得た魚のよう、レパートリー豊かなマニューバを繰り出してジョンジョンに圧勝。

ファイナルでは、今イベント前のランキングでトップ5入りしていたイーサン・ユーイングと対戦。

レフトメインで波がアクション系と言う事から、ファンピックを見てもヤゴの勝利予想は78%と圧倒的で、その通りの結果となることに。

このヒートでは、ヒート中盤でヤゴがフロントサイドのフルローテーションでパーフェクト10をスコアしたりと、ヤゴ劇場となりました。

バックアップスコアは4.83と低かったものの、イーサンにちょうど4ポイント差を付け、ホームであるブラジルで堂々の優勝を飾る結果に。

ちなみにヤゴはCT5シーズン目にして、初のファイナル進出であり、初優勝となりました。

ヤゴの優勝インタビューは以下の通り。

まだ実感は湧いてないけど最高だね。

今週はスペシャルで、僕の人生において最高な1週間だった。

波がフラットな日でさえも最高に楽しくて、本当に毎日がスペシャルだったんだ。

だからこそ、何かスペシャルなことが起きるような気がしていて、実際にそれが起きたんだよね。

初優勝までの道のりは随分時間がかかったけど、この場所でこのタイミングで起こるべくして起こったんだ。

この上なく嬉しいし、僕にとってCTイベント初優勝がこれ以上の場所はないね。

今イベント優勝により、ヤゴはCTランク12位からトップ5となる5位までジャンプアップしています。

ヤゴの上がCTランク4位のジョアン・チアンカなので、ヤゴにはパリ五輪出場権のチャンスも巡ってきたと言えます。

ですが、CTランク7位には追ってくるガブリエル・メディナの姿も。

ブラジリアンのオリンピック出場権争いは残り2戦で激化しそうです。

結果

ハイライト動画

最新CTランキング

メンズ

ウイメンズ

まとめ

次なるCTイベントは舞台を南アフリカのJベイ(ジェフリーズベイ)へ移してCT第9戦「Corona Open J-Bay」。

イベントのウェイティングピリオドは、7月13~22日の設定となっています。

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公式サイト「VIVO RIO PRO

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