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Photo: WSL / KIRSTIN SCHOLTZ

自然相手にしたスポーツと言う事で、同じ波は二度と来ないと言われるサーフィン。

そんなサーフィンなので競技と言う面においては、コンテスト会場によって各サーファーの好む波質は大きく異なります。

そのため、ワールドツアーでは様々なタイプの波の会場でイベントを行い、総合力でワールドチャンピオンを決めるのですが、オリンピックは一発勝負の世界。

今回の記事は、ISA(国際サーフィン連盟)によるチョープー(タヒチ)でのトレーニングキャンプに関するニュースをお届けします。


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レフトハンダーのスラブ(slab:底ボレするバレル)がブレイクする事で知られるタヒチのチョープー。

タヒチはフランス領と言う事で、2024年パリ五輪のサーフィン競技の会場がチョープーとなっています。

コンテストシーンにおける近年のチョープーは、メンズはCT(チャンピオンシップツアー)イベントが開催されていて、ウイメンズは開催と言う意味では昨シーズンからCTイベント復帰したばかり。

つまり、ウイメンズに関しては長らくチョープーイベントが無く練習する必要もなかったので、チョープーでのサーフィン経験のないサーファーも多数存在します。

そしてチョープーのレフトスラブとは全く異なる波質でのオリンピック選考イベントで五輪出場権を得て、いきなりチョープーでのコンテストに参戦ではあまりにも酷。

そのため、ISAがアスリートトレーニングキャンプと題し、すでにパリ五輪出場権を得たサーファーもしくは得る可能性が高いサーファーを連れ、現在チョープーでキャンプを行っているそうです。

日程と参加サーファーは以下の通り。

グループ1(7月1~7日)

Alan Cleland (MEX)
Bryan Perez (ESA)
Candelaria Resano (NCA)
Saffi Vette (NZL)
Shino Matsuda (JPN)

グループ2(7月10~16日)

Billy Stairmand (NZL)
Cody Young (CAN)
Lucca Mesinas (PER)
Sol Aguirre (PER)
Leilani McGonagle (CRC)
Tiara van der Huls (NED)

さて、なかなか珍しい試みと言える今回のトレーニングキャンプ。

CTイベントで考えてみても、オーガナイズされた事前練習があるのはウェイブプールイベントのみ。

近年誕生した新たなテクノロジーと言う事で、極めて特殊なケースと言えますが。

基本的に自然を相手にした会場では、イベント前に一般サーファーも入っている海に入り、自力で波を掴んで練習するしかないので今キャンプは恵まれていると言えます。

サーファーによっては賛否両論があると思いますが、個人的には練習する事で確実にレベルは上がるので、見応えと言う点においてプラスになるのならば良いのかなとも思います。