オリンピック選考イベントでありながら、おそらくあまり知られていないビッグイベントの一つである「Pan American Games(パンアメリカンゲーム)」。
主な選考イベントはISAワールドサーフィンゲームで、プラスアルファでCTランキングと言った印象を持っている方が多い事でしょう。
なのですが、アメリカ大陸に属する国のサーファーにとってのみ、重要となるのがパンアメリカンゲームで10月30日に終了しました。
今回の記事は、2023年パンアメリカンゲームを終え2024年パリ五輪出場が決定したサーファーに関するニュースをお届けします。
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パンアメリカンゲームがあまり盛り上がらない理由としては、アメリカ大陸の国限定のイベントである点が大きいでしょう。
しかも、アメリカ大陸の中でサーフィンが強いアメリカとブラジルは、すでにCTランクからオリンピック出場サーファーの枠が埋まっていますし。
そんな中、10月24日からスタートとなった同イベントの今年の会場はレフトの宝庫として知られる南米チリ。
イベント最終日の現地時間10月30日は波のサイズがトリプルオーバーヘッドまでサイズアップしての開催となり、優勝を果たしたのはメンズがルッカ・メシナス、ウイメンズがタティアナ・ウェストン・ウェブという結果となりました。
ルッカは2019年のパンアメリカンゲームでも優勝して東京五輪に出場しているので、パリ五輪で2大会連続出場となります。
出場していたこと自体が驚きだったのがタティで、タティはすでにCTランクからパリ五輪の出場権を獲得済み。
となれば、オリンピック出場要件としてパンアメリカンゲーム参加が義務付けられていたのかと思ったのですが、他のアメリカンやブラジリアンは出場していません。
つまり、自分の意志で出場していたようで、CTがオフシーズンだからこそのファンへの恩返しだったのかもしれません。
ただ、タティはすでに出場権を獲得しているので、今イベントでの五輪チケットは準優勝者へ渡ることに。
そしてタティにファイナルで敗れ準優勝となったのは、カナダ代表のサノア・オリン。
ここまで来れば、残されたパリ五輪選考イベントは2024年ISAイベントのみとなりました。
ラストでどのようなドラマが生まれるのか楽しみにしたいところです。
最後に、ルッカによる下記SNS投稿からイベント最終日の波の大きさをチェックして見て下さい。
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