Photo by Beatriz Ryder/World Surf League

先日、ウイメンズコンテストシーンにおけるビッグネームで5×ワールドチャンピオンのカリッサ・ムーア「Carissa Moore」(31歳)がツアー引退を発表しました。

そして今度は、同じくビッグネームである8×ワールドチャンピオンのステファニー・ギルモア「Stephanie Gilmore」(35歳)が今季2024年シーズンをセミリタイアすることが、開幕直前に発表となりました。

今回の記事は、ステファニー・ギルモアのワールドツアーのセミリタイアに関するニュースをお届けします。


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そもそも「セミリタイア」とは何なのかと言うことですが、概ね1シーズンほどワールドツアーを離れて休息を取ってから、ワイルドカードでツアー復帰することです。

通常であれば1シーズン離れればツアー在籍資格を失うので、ワールドチャンピオンなどといったツアー功労者にのみ与えられる特権と言ったところ。

ちなみに、英語で「セミリタイア」と言う表現が使われているわけではなく、サーフ雑誌時代に使われていた和製英語です。

英語ではWSLのプレスリリースでは「One-Year Break(1年間の休息)」といった表現が使われています。

さて、今回の決断に関するステフ本人のコメントは以下の通り。

セミリタイアの期間は、肉体的にも精神的にもリフレッシュして、スウェルを追いかけたり、これまで訪れた事のない場所でフリーサーフしようと考えているわ。

ツアースケジュールの中では実現できなかったようなプロジェクトやトリップなんかも予定しているの。

まだまだコンテストへの情熱や思いは変わらず、これから成し遂げたい目標や夢もある。

今年の予定にエキサイトしていると同時に、2025年のツアー復帰も楽しみにしてるわ。

ステフは以前、ヒート中こそ自分のベストサーフィンを引き出せると話していた事がありました。

つまり、プレッシャーが掛かってこそ真価を発揮するタイプであり、だからこそコンテスト出場はステフにとって欠かせないのでしょう。

そんなステフがセミリタイアの後、どれほどパワーアップしてツアー復帰するのか楽しみな所です。

ルアナ・シルヴァ Photo by Tony Heff/World Surf League

さて、ステフがツアーを離れると言うことでステフのCTスポットが1枠空くことになり、そのリプレイスメントの選定方法は以下だそうです。

通常であれば1ランク差でツアー残留を逃した2023年CTランキングで11位のものに与えられ、11位はサリー・フィッツギボンズとブリッサ・ヘネシーが同率。

ただし、タイブレイクでサリーが勝るので該当者はサリーになりますが、サリーはCSランキングでのクオリファイを決めているのでスポットは空いたまま。

そこでCSランクで1ランク差でツアー入りを逃したサーファーとなり、そのサーファーはルアナ・シルヴァで、ルアナがCTスポットを獲得。

ルアナは今季WSLリプレイスメントだったので、そのポジションはソフィー・マコーロックへと移行。

そしてソフィーはカリッサがパイプイベント後に空いたCTスポットにリプレイスメントとして参戦することになります。

カリッサとステフだけでワールドタイトル数が13と言う事は、どれだけ2人がワールドツアーに与えた影響が大きい事が分かりますね。

そんな2人が不在となる2024年シーズンは、果たして誰が活躍することになるのか楽しみにしたいところです。

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