毎年ISAF(The International Shark Attack File)が発表している世界における年間のシャークアタック発生件数。
当サイトでは基本的に毎年各種データを紹介していて、新たに2023年のデータが公開されました。
シャークアタックのリアルが分かると言う意味において、サーファーならばザっと目を通して実態を知っておくことはプラスになると思います。
今回の記事は、世界中で発生した2023年のシャークアタック件数や発生エリアといった各種データをお届けします。
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シャークアタックの種類
一口にシャークアタックと言っても種類は様々。人間が直接襲われるケース以外では、例えば乗船しているボートに噛みついてくるといったケースもあります。
今回の記事で紹介するのは、全てのシャークアタックを対象にしています。ただし、人間が襲われたケースは大きく分けて2種類あります。
一つはサメが自発的に人間を襲った場合の「unprovoked attack」、もう一つは人間から接触したことにより防衛本能で襲った場合の「provoked attack」。
サーファーがシャークアタック被害に遭うケースの大半は、波待ち中などに発生するので「unprovoked attack」に該当します。
シャークアタック発生件数
2023年に世界で発生したシャークアタック件数はトータルが120件で、「unprovoked attack」が69件、「provoked attack」が22件。
その他のケースとしては、ボートといった海上の乗り物に噛みついたり、本当にサメに襲われたのかどうか不明といったケースです。
シャークアタックと言うと命を落とすケースが多いと思われがちですが、実際には致命傷となるケースは少ないのが実態です。
2023年の致命傷のケースは14件で、「unprovoked attack」の69件中では10件となっています。
この数値を見ると、世界中のデータを取って1カ月に1回弱となるとシャークアタックで命を落とすケースは相当レアであることが分かります。
シャークアタック発生エリア
「Unprovoked」によるシャークアタックのエリア別発生件数は以下の通り。
*15件:オーストラリア
*3件:ニューカレドニア
*3件:ブラジル
*2件:エジプト
*2件:南アフリカ
*1件:バハマ/メキシコ/コスタリカ/コロンビア/ニュージーランド/セイシェル/ガラパゴス/ターコス・カイコス
上記の中で、致命傷に至ったケースはオーストラリア4件、アメリカ2件、ニューカレドニア/エジプト/バハマ/メキシコ1件となっています。
発生件数最多のアメリカのエリア別発生件数
世界の中でも群を抜いてシャークアタックの発生件数が多いアメリカ。
「Unprovoked」による州別の発生件数は以下の通り。
*8件:ハワイ
*4件:ニューヨーク
*3件:ノースカロライナ
*2件:カリフォルニア/サウスカロライナ
*1件:ニュージャージー
アメリカでサメと言えばフロリダが非常に有名で、2023年の発生件数も群を抜いています。
各州で致命傷に至ったケースは、ハワイとカリフォルニアで1件ずつのみとなっています。
シャークアタック発生時のアクティビティ
近年ではマジョリティとなっているサーファーがターゲットになるシャークアタック件数。
2023年のシャークアタック発生時の活動別割合は以下の通り。
*39%:スイミング(海水浴)
*13%:シュノーケリング(フリーダイビング)
*6%:その他
相変わらずではあるのですが、サーファーとしては受け入れたくないような事実ではないでしょうか。
ですが、シャークアタックやサメの目撃談などが多いエリアを除けば、シャークアタックに遭遇するケースは確率論で考えれば相当低い事も分かると思います。
まとめ
個人的には人を襲うと言われる種類のサメが出没することがあるのかなど、初めてのサーフエリアに行くときなど事前情報を仕入れておくことは重要だと思います。
それさえしっかり行えば、サメとの遭遇確立を限りなく抑える事はできるはずなので、極端に怖がるのではなく情報武装した上で波に集中してサーフィンを楽しみたいですね。
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