現地時間2024年6月28日(ブラジル)、リオデジャネイロ州サクアレマのイタウナをメイン会場としたCT(チャンピオンシップツアー)第8戦「VIVO Rio Pro」が終了。
イベント最終日となった本日は、ウイメンズはケイトリン・シマーズ、メンズはイタロ・フェレイラの優勝で幕を閉じました。
今回の記事は、リオプロのイベントレポート、動画、最新CTランキングといったイベント情報をお届けします。
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イベントレポート
ウイメンズ
優勝したケイティがクオーターファイナルで対戦したのはルアナ・シルヴァ。
同ヒートは手数のケイティに対して波を選ぶルアナと言う進行になり、ケイティは着実にスコアを積み重ねる一方、ルアナはミディアムスコアの1本しか乗れずに終了という展開となることに。
ちなみに、ケイティのバックサイドはスタイリッシュであり、以前のポルトガルイベントを含めジャッジ受けが良いと言う印象を受けます。
セミファイナルは、ガブリエラ・ブライアンとのマッチアップ。
このヒートは、パワーのガブリエラにテクニカルなケイティと言う興味深い組み合わせと言えました。
クオーター同様に早い段階から順調にスコアを重ねるケイティに対し、なかなかリズムに乗れないガブリエラ。
そしてヒート後半目前の残り時間12分台で、ガブリエラが8.00と言う同ヒートのシングルハイエストスコアをマーク。
この時点でガブリエラが逆転に必要なスコアは4ポイント台だったので、心理面においてはケイティが一気に不利になったと言えるでしょう。
残り時間もまだまだ十分に残っていたので。
でしたが、ガブリエラがラストチャンスを得たのは残り1分台で、披露したパフォーマンスは単発スナップのみ。
逆転には4.74が必要で、ガブリエラのライディングにコールされたのは4.40と言うことでガブリエラが波運に見放されたと言える結果となりました。
ファイナルは同じ南カリフォルニアのソイヤー・リンドブラッドとの対戦。
本日のソイヤーは、キャロリン・マークスにタティアナ・ウェストン・ウェブと2人のグーフィーフッターを破ってファイナルまで上り詰めたので、フロントサイドの強みを見せてくれると思っていました。
でしたが、ビックリするほど良い波を掴むことができずにトータルスコアは3.26。
一方のケイティは最初の2本で7ポイント台を揃えたものの、その後に乗った波は軒並み0ポイント台と言う事で、それだけ波選びが難しかったのでしょう。
そんな中でも7ポイント台を2本揃えたケイティが、昨年に引き続き連続優勝を果たしました。
今イベント結果により、ケイティはウイメンズでは初となるWSLファイナル進出を確定させました。
優勝したケイティのコメントは以下の通り。
今は本当に最高な気分だわ。
幼い頃から一緒にサーフしてきた親友とファイナルで対戦できたから。
私とソイヤーの家は20分ほどの距離にあるくらい近くて、そんな親友とこの舞台で対戦できたなんて非現実的な瞬間だったわ。
このイベントは本当に調子が良くて、家族が現地入りしてくれてたから存分に楽しむことができたんだと思うの。
正直言って、ファイナルは全ての私の思い通りになったって感じね。
ソイヤーともヒート終わりにジョークとして話したんだけど、私のポジションに常に波が入ってくるくらいクレイジーだったし。
ソイヤーもこのイベントでは素晴らしい活躍を見せてくれたわ。
ワールドベストサーファーの一人だし、タヒチではかなり悔しい敗北を喰らわせられたから、雪辱出来て良かった。
まぁ、後でダンス対決してそれでチャラになるんだけど。
ヒート結果
メンズ
優勝したイタロがクオーターファイナルで対戦したのはコナー・オレアリー。
これまでのエアゲームとは一転し、ターンが目立つ展開でハイスコアは出ないものの、着実にミディアムスコアを2本揃えることに。
そしてラストライドではイタロらしくエアゲームを見せ、完全にワイプアウトしたと思わせながらのあり得ないリカバリーを見せたりとらしさも示していました。
セミファイナルは、クオーターでガブリエル・メディナを破ったグリフィン・コラピントとのマッチアップ。
このヒートでは、イタロはヒート序盤にバックサイドで完璧すぎるフルローテーションをメイクして9.00をスコア。
グリフィンもエアゲームで応戦しますが、フルローテーションまでは回さずにエアリバースにするとコールされたスコアは7ポイント台。
それだけジャッジがエアリバースとフルローテーションのスコアを大きく分けている事が分かります。
そしてイタロはバックアップスコアはエアゲームの代わりにビッグフローターで7.60をマークし、グリフィンを破ってファイナルへと進むことに。
ファイナルで対峙することになったのは、同じくエアリアルが最大の武器と言えるヤゴ・ドラ。
ヤゴは先日のエルサルバドルで、CTイベント初となるマックツイストを2度もメイクしているので期待が高まるファイナルでした。
そしてファンの期待に応えるかのよう、ひたすらエアリアル狙いというギャラリーにとって堪らないヒートが繰り広げられる事に。
流れとしてはイタロが序盤で7.00をマークしたもののバックアップスコアが揃えられず、ヤゴはミディアムスコア2本を後半で揃えてリード。
とは言うものの、イタロがシングルハイエストを保有していたので、イタロが逆転に必要なスコアはわずか3.60。
そして案の定、イタロが終盤で逆転するとヤゴは8.00が必要となり、逆転劇を演じることはできずにタイムアップ。
この優勝により、イタロはCTランク7位からWSLファイナル進出条件となるトップ5入りを果たす事となりました。
優勝したイタロのコメントは以下の通り。
僕の人生において最大のインスピレーションの一つである父親のために優勝したいって思ってたから、今は凄い感情的になってるよ。
僕らはドン底から始まり、今はトップへと昇り詰めたんだからね。
神様、家族、仲間のみんなにも感謝の気持ちを伝えたい。
この瞬間をずっと夢見ていたほどスペシャルな勝利なんだから。
僕にとってのCTイベント優勝の中でもトップレベルって言えるだろうし。
ヒート結果
ハイライト動画
最新CTランキング
ウイメンズ
メンズ
まとめ
次なるCTイベントは、レギュラーシーズンの最終戦となるフィジーのクラウドブレイクを舞台にしたCT第9戦「Corona Fiji Pro」。
イベント期間はオリンピック後となるので少し空き、2024年8月20~29日の設定となっています。
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公式サイト「VIVO Rio Pro」