Photo: WSL / Thiago Diz

現地時間2025年6月22日(ブラジル)、リオデジャネイロ州サクアレマのイタウナをメイン会場とするCT(チャンピオンシップツアー)イベント第9戦「VIVO Rio Pro」が開幕。

イベント初日となった本日は、ウイメンズのラウンド1~2とメンズのラウンド1が開催となりました。

今回の記事は、2025年リオプロのイベントレポート、ヒート結果、ハイライト動画、今後の波予報と言ったイベント情報をお届けします。


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2025年リオプロ

ウイメンズ

本日のトータルハイエストスコア13.50、シングルハイエストスコア7.83をマークしたのはモリー・ピクラム。

シングルハイエストは単発ターンであったものの、当てにいったセクションが非常にクリティカルであり、バーティカルランディングが求められるアクションとリカバリーは勢いのあるモリーらしくもありました。

僕のような一般サーファーであれば、間違いなく狙いにいかないセクションですし…。

昨シーズンのパリ五輪で緊張の糸が切れたらしく、今シーズンは不調だなと思っていると突如ツアー離脱を発表したタティアナ・ウェストン・ウェブ。

そんなタティですがブラジル代表という事で今イベントだけワイルドカード出場。

ツアー離脱前の調子を考えるとどうかなと思っていたものの、ラウンド1では1位通過と従来の強さを見せました。

インドネシアトリップしている様子などもSNSで見受けられたので、一旦コンテストから離れることでパワーをチャージできたのかもしれませんね。

やはりコンテストに関しては、サーフィンのレベルだけでなくメンタル面も重要なのだと感じさせられました。

本日最大のサプライズとなったのは、ワイルドカード出場したペルー代表のアレナ・ロドリゲスが現CTランクトップのガブリエラ・ブライアンを破る大番狂わせを発生した点。

ウイメンズに関しては、CTとCSで相当なレベル差があるのでワイルドカードによる番狂わせが発生する割合は、メンズに比べると明らかに低いです。

そんな中、初めてCTイベントに出場したアレナのドラマティックな勝利はペルー人サーファーにとっては大いなる自信に繋がる事でしょう。

南米ペルーと言う国がサーフシーンで名を轟かしたのは、ペルー人のソフィア・ムラノビッチが2004年にワールドタイトルに輝いた時のこと。

ソフィアはその後、現役選手を続けながらもコーチとして若手育成に取り組み、その成果がついに花開いたとも言える瞬間だったと感じます。

それだけ、ペルーのサーフシーンにおいてソフィアの存在は偉大で、僕が数か月前にペルーを訪れた時、サーファーではないペルー人でもソフィアの存在を知っているほど有名人だったので。

何はともあれ、アレナの今イベントにおけるさらなる活躍を期待したいところです。

ヒート結果

メンズ

本日のシングルハイエストスコア8.00をマークしたのはコール・ハシュマンド。

コールのフロントサイドで見せるパワフルかつシャープなターンは、前回のローワーズの時と言い強烈そのもの。

何度となく言ってますが、レフトハンダーのアクション系ポイントブレイクでの会場を設けなければ、どう考えてもワールドツアーが平等ではないと思うのですがどうでしょうか!?

平等と言う点に加え、シンプルにグーフィーフッターの秘めたパフォーマンスをもっと見たいですし。

本日のトータルハイエストスコア13.84をマークしたのはレオナルド・フィオラヴァンティ。

ここ最近のレオは明らかにレベルアップしているサーファーの一人で、特にパワーとしなやかさを併せ持つレアなタレント。

パワーとしなやかさは個人的には相反する特徴と思っていて、そのタレントを持つサーファーの代表格がケリー・スレーター。

それだけレオの成長は目覚ましいレベルにあり、まだ20代後半という事で今後のワールドタイトル獲得もあり得ると思っています。

スーパーグロムとして注目されながらも怪我に苦しみ、CT入りしたもののトップサーファーとまでは行かなかったものの、ようやく開花してきたので目が離せない存在と言えます。

ヒート結果

リオプロ初日のハイライト動画

イタウナの今後の波予報

短周期のスウェル(風波など)が多いということで、予報がコロコロと変わり続ける今イベント。

現状においてベストデイはホールディングピリオド最終日の29日で、6~8フィートでコンディションも上々とのこと。

なのですが、これだけ変化する予報だと信頼もできないので、ホールディングピリオド最終日まで引っ張るとは思えませんし、運営サイドはそれだけのリスクを取りづらいと思います。

直近に目を向けると、25日が5~7フィートにサイズアップ予報なので次なる開催は25日になるかなと思います。

ただし、25日のスウェルは10秒周期であり、これまでも度々サイズの変化はあるのでどれだけ当てにできるのかは微妙ですが。

まとめ

日本とブラジルのリオデジャネイロ州は12時間の時差があり、日本が12時間進んでいます。

ネクストコールとなる現地時間の6月23日午前6時45分は、日本時間では同日23日の午後6時45分になります。

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