優勝の五十嵐カノア Photo: WSL

現地時間8月6日(カリフォルニア)、ウイメンズのCTイベントに加え、メンズのQS10,000イベントとして開催されていたUSオープンで五十嵐カノアが優勝しました。

カノアのホームであるハンティントンビーチ開催であり、2015~2016年は二年連続で3位と優勝を逃していたので、待ちに待った優勝ですね。

今回の記事は、メンズQS10,000イベント「USオープン」に関する内容に加え、最新のメンズQSランキングなどをお届けします。


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イベントリポート

メンズのUSオープンはQSイベントではありながら、QSの中でも最もグレードが高いQS10,000。また、今季のQS10,000は5イベントしか開催されないことから出場サーファーのレベルは極めて高いです。

そのイベントにおいて、最終日まで勝ち残ったカノア。最終日に最もハードと思われたヒートは、フィリペ・トレドと対戦したセミファイナルでしょう。

フィリペはカーヴィングするほど広いフェイスがなかったりクリーンではない波でも、高確率でエアリバースをメイクしてハイスコアを叩き出すためです。

そんなフィリペとのヒートでは、スタート直後にフィリペがまさかインターフェアを犯すことに。ブラジルでのCTイベントでも、カノアに対してインターフェアを犯しているので今年2度目という意外な展開でした。

このインターフェアのペナルティとしてフィリペの2ndハイエストスコアは半減となり、カノアは僅差で勝ち上がることに。

トーマス・エルメスと対戦したファイナルでは、ヒート前半の15分ほど波に乗らずにじっくりとグッドウェイブを待ち続けたカノア。そして、ようやく掴んだ一本目で、今イベントにおいてシングルハイエストスコアとなる9.63をマーク。

この一本で勢いに乗ったカノアは、安定したペースでヒートを有利に進め、ヒート終盤にはダメ押しとなる7.60のバックアップスコアを叩き出して優勝を決めました。

これまでにQS6,000イベント優勝はあったものの、QS10,000イベント優勝は初めてのカノア。しかも、地元開催という最高の舞台であり、「人生最高の日」とSNS投稿していました。

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今季のカノアはワールドツアーでは現ランク29位と不安定な状況なので、今回の優勝により、QSランキングでの来季ワールドツアー残留の可能性が高まり、精神的にとても楽になったのではないでしょうか。

個人的な注目は、現QSランク2位のマイケル・フェブラリー。前回のバリトプロに続き、今回のUSオープンでは5位となったので、黒人サーファーとして初のワールドツアー入りも現実味を帯びてきました。

日本人サーファーとしては大原洋人プロが、トップ10となる8位にいます。ただ、まだハイエストポイントが低いので、今後の活躍に期待です。

まとめ

バリトプロに続いてUSオープンも終了したので、メンズのQS10,000イベントも残り3つ。

次なるQS10,000イベントは9月26日からウェイティングピリオドがスタートとなり、会場はポルトガルのカスカイスとなっています。

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公式サイト「Vans US Open of Surfing - Men's QS

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