Bodysurf Keith Malloy

波に乗るための一つの種類であるボディサーフィン。サーフボードやボディボードといった浮力のある道具を使わず、自分の体だけで波のパワーを受けて波に乗るスタイルです。

サーフボードに乗るサーファーからして見れば、ボディサーフィンは異なるカテゴリーの波乗りと考え、トライしたことのない方も多いと思います。

しかし、一般的なサーファーであっても、例えばリーシュコードが切れてボードが流された場合など、ボディサーフィンができればとても有利。

また、ボディサーフィンをすることで波のパワーポケットを知ることができたり、ボディサーフィンだからこその楽しみを発見できるので、トライしないのは損です。

今回の動画は、サーフィン界では有名なマロイ3兄弟の一人、キース・マロイ(Keith Malloy)がボディサーフィンのポイントを教えてくれる映像をお届けします。


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ボディサーフィンに適した波選び

道具を使った波乗りを考えた時、浮力がある順に大まかに羅列すると、ロングボード→ショートボード→ボディボードとなります。この3つの中で、ボードが走り出すのが早い(テイクオフのスピード)順番は当然、浮力が大きい順となりますね。

ボディサーフィンは浮力のある道具を使わないので、上記の道具を使った波乗りよりも、波のパワーがあるセクションにいないと波に乗れないというわけです。

そこでキースのアドバイスは「波が切り立ってパワーのあるホロー(掘れた)セクションを狙うべき。スラスター(3フィンのハイパフォーマンスボード)に乗ってバレルを狙う時に近いポジション」とのこと。

ボディサーフィンで波に乗るポイント

サーフボードでのサーフィンを見れば分かる通り、波に乗っている時は海面にボードが浮上した状態でボードは進みます。この原理はボディサーフィンも同じであるため、海中に体が沈んだ状態では波に乗れないのです。

「泳いでいる時は水中に体が沈んだ状態だけど、波に乗り始める時は、体の50%くらいが海面に浮上していないとボディサーフィンは上手く行かない」。

「まずはテイクオフするポジションをしっかりと見極めて、全力でキックしてスピードを付けることで、体を海面に浮上させていく。そうすることで、ダウンザラインできるよ」と言います。

慣れないうちは道具を使うのもあり

上記アドバイスを参考にしても、簡単に波に乗ることができないのがボディサーフィン。そこで、ハンドプレーンとフィン(足ヒレ)の使用をキースは提案。

ハンドプレーンは波に乗っている時の浮力、フィンは波に乗る前にスピードを付ける時に有効というわけです。

「ボディサーフィンにおいて、2つのベストツールと言えばスイムフィンとハンドプレーン。フィンはキックの推進力を上げてくれるね。ハンドプレーンは、体重のほぼ全てを預けることができるんだ」

「ハンドプレーンに体重を預けちゃえば、体の大半が海中に沈んでいたとしても、海面を滑走できるようになるよ」とのこと。

ボディサーフィンのレジェンドからのアドバイス

オアフ島(ハワイ)の元ライフガードであり、パイプラインでのボディサーフィンなどでも知られるレジェンドボディサーファーのマーク・カニンガム。

今回の動画終わりでは、そんなマークからのアドバイスも収録されています。「泳ぎ方を覚え、ボディサーフィンに合ったスイムウェアを着用し、死に物狂いでキックし、笑顔で海から上がってくること」とのこと。

大雑把なアドバイスのように聞こえますが、要するに、「波に乗るまでにどれほど推進力(スピード)を得られるのかがポイント」と言いたいのだと思います(笑)。

まとめ

ボディサーフィンで波に乗ってからのテクニックは色々とあると思いますが、まずは波に乗れるようにならないと波乗りはスタートしません。

そのため、ポイントとなるのは波に乗る前段階として、いかにスピードを出すのかが肝になるとのこと。ボードを使ったサーフィンと同じですね。

サーフィン初心者だと、ポジションは良くてもパドリングが遅かったり、安定しなかったりするので、波に乗り遅れることはよくあるので。

そのために、始めはフィンなどを使ってトライし、ボディサーフィンの感覚を覚えてしまうのが近道ではないでしょうか。

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