サーフィンの基本テクニックであるダックダイブ(和製英語ではドルフィンスルー)。沖へと向かう時、ブレイクした波に正面衝突すると思いっきり岸へ戻されてしまうので、波の下へとボードと一緒に潜るテクニックです。

具体的には、波が接近してきたら、腕立て伏せの要領でノーズ寄りを沈めていき、ボード前方を深く沈めたら、今度はテールに引っ掛けた足を蹴りこみ、水中で平行に沈んだボードに体を近づけて、波をやり過ごします。

しかし、波のサイズが大きかったり、パワーがあり過ぎると、深く沈めても後方へ押し戻されますよね。ノースショアのビッグウェイブ映像を見てると分かりますが、例えプロであっても、かなりのサイズの波になると、ボードの上に立ち上がって自分だけ潜っていくシーンも目にするので、ダックダイブには限界があると思っていました。

その常識をぶち壊してくれたのが、何年も前に読んだジェイミー・オブライエンのインタビュー記事。ジェイミーによると、何度もテールを蹴り込めば、ダックダイブでいくらでも深く潜れるよと言うのです。ただ、その記事には実際のやり方を示したシークエンス写真などはなかったので、全くイメージが湧かなかった記憶があります。

そして記憶からほぼ忘れ去っていた中、ASPのツイッターで、ジョンジョン・フローレンスによるダックダイブの練習映像がアップされ、これこそ、まさにジェイミーが口にしていた事だとリンクしました。

ジェイミーもジョンジョンも、オアフ島ノースショア出身のハワイアン。もしかしたら、ビッグウェイブが日常的なハワイアンにとっては、当たり前なテクニックなのかもしれませんね。ただ、相当な浮力のあるサーフボードを、これほどまでに沈め続けるのは半端じゃなく、かなり衝撃的な映像です。

<追記>ジョンジョンによるダックダイブのロングバージョン映像もアップされましたので、下記リンク先から参照して見て下さい。

ツアーノートbyハーレー:ジョンジョンのダックダイブ全体図など


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