トリプルクラウン初戦「リーフ・ハワイアン・プロ」が終了し、残すところ1戦のみとなったWQSプライムイベント。リーフ・ハワイアン・プロの結果によって大きくランクアップしたサーファー、またはランクダウンしたサーファーがいて、先月お伝えしたランキングからは大きな変動がありました。
そこで、ラストとなるプライムイベント前のランキングレースをお伝えします。WQSの基本ルールについては、下記リンク先の前回記事を参照して見て下さい。
2014年度ASPのWQSメンズランキングレースの状況(10/24時点)
トップ10のみがワールドツアー入りできるWQSにおいて、現時点でトップ10に入っているワールドツアーサーファーは、フィリペ・トレド、ジャドソン・アンドレ、ジュリアン・ウィルソン、アダム・メリング、ジェレミー・フローレス、アドリアーノ・デ・スーザ、ブレット・シンプソンの7名。
この中で、フィリペとアドリアーノの2名は、ワールドツアー最終戦「パイプマスターズ」の結果を問わず、ワールドツアー残留を確定させているので、現時点ではWQSトップ12までがワールドツアー入りの対象となります。
また、ワールドツアー最終戦の結果に応じてシナリオは変わりますが、現ワールドツアーランク20位のジャドソン、21位のジュリアンもまた、現時点においてワールドツアーの成績で残留できる可能性は十分にあります。
二人がワールドツアー最終戦後にワールドツアーランクでトップ22をキープできれば、WQSトップ14まで扉が開かれる事となります。となると、WQS14位のジャック・フリーストーンあたりまで、ワールドツアー入りするチャンスがあると思います。
ただし、14位辺りだと恐ろしいのが、リーフ・ハワイアン・プロで優勝したダスティ・ペインのような存在。リーフ・ハワイアン・プロ前のダスティは97位でしたが、一発の優勝でランキングを73位もアップさせ、24位へと上昇しました。
プライムイベント最終戦での順位別獲得ポイントは、1位(6,500ポイント)、2位(5,200ポイント)3位(4,225ポイント)、5位(3,320ポイント)。つまり、ダスティがプライムイベント最終戦で5位となり、14位のジャックがリーフ・ハワイアン・プロと同じ33位となった場合、ランキングではダスティに抜かれる事となります。
ダスティのように一発逆転でワールドツアー入りできる可能性のあるサーファーは多い一方、何とか現在のポジションをキープしたいと考えるサーファーもいる現状。泣いても笑っても、11月24日からウェイティングピリオドのスタートするバンズ・ワールド・カップで今シーズンのWQSは終了するので、ギャラリーをストークさせるようなパフォーマンスを期待したいですね。