世界トップサーファーの誰もが口にする「パイプラインは危険」とのセリフ。水深は浅く、複雑な形状となっているリーフの水中映像を見ると、危ないのは一目瞭然です。
ただ、最近のサーファーはエアーを入れたりと、まるでビーチブレイクのようにサーフしているので、危険ということを忘れがちかと思います。しかし、先日終了したボルコム・パイプ・プロのヒート中、怪我人が出ました。
負傷したのは、2014年WQSランク28位となった若手のレオナルド・フィオラヴァンティ「Leonardo Fioravanti」(17歳)。ランキングが示す通り、ワールドツアー入りに限りなく近い実力を持つサーファーです。
ヒート中、グッドウェイブが入った時にプライオリティを持っていたレオナルド。ポジションは悪かったそうですが、対戦相手に乗られてハイスコアを出されるくらいなら、行くしかないとチャージしたとのこと。
しかし、あまりにレイトすぎるテイクオフとなり、そのままフリーフォール。背中をリーフに叩き付けられたと言います。その後、ウォーターレスキューに助けられて海から上がり、救急車で病院へと搬送。
診断結果は、椎骨を2本骨折、そして背中の靭帯がいくつか断裂しているとのこと。ただし、幸いな事に手術の必要はなく、3ヶ月ほどで海に戻れると言います。
上手くなるには、当然、自分の限界をプッシュする必要がありますが、手加減してくれない自然が相手なので容赦ないです。また、今回の場合はコンテスト中であったので、勝つためには相手にチャンスを与えられないという理由もありました。
リーフブレイクは、地形が変わらないので好きなサーファーも多いと思いますが、改めて危険である点も再認識させられる事故かと思います。
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