日本人にとって苦手意識を持つ人が多い英語。当ブログは海外情報をメインに扱っていますし、私はサーフィン雑誌社から翻訳の仕事を請け負っていますが、学生時代の英語の成績は散々で、英会話はさっぱりでした。
私が本格的に英語を学んだのは、大学卒業後のオーストラリア留学でのこと。留学前の時点で、最後に英語をしっかり勉強したのは大学受験だったと思います。
何が言いたいかと言うと、帰国子女でなければ学生時代に英語が得意ではなかったとしても、英語を仕事でも使えるレベルになれるという事です。
今回の記事は、試験対策の英語ではなく、海外で使える英語の学習方法を私なりの経験からお伝えします。内容としては、英語学習の初級~中級者向けとなっています。
スポンサーリンク
英語上達において何を勉強するべきか
海外で使える英語とは、すなわち英会話。英会話を上達させるのに、文法などは関係なく、とにかく場数を踏んで慣れろと言いますよね。これは、ごもっともなので英会話は必須です。
ただ、いくら場数を踏もうとも、最低限の語彙力や文法力がなければ、言葉が出てきません。極端な例を挙げれば、英語のリスニング能力が抜群に高く、相手が喋る言葉のスペルまで分かったとしても、単語の意味が分からなければ会話として成り立ちませんので。
上記は極端な例ですが、英会話に加え、最低限の文法と語彙力を並行して勉強するのが、早く実践で使える英語力を付けるには必要です。
文法学習が指すポイント
例えば、海外のファストフード店のレジでメニューをオーダーする場合。表現方法は無数にあるのですが、シンプルな例で言えば、「Can I have(get) a cheeseburger please?」という表現があります。
ここでポイントなのは「Can I have(get)~」の部分。この表現を知っていれば、オーダーする時に何て切り出せばいいのかと戸惑うことはありません。
私が言う文法とは、このような定型文であり、シチュエーションに応じた定型文を多く身につけておけば、すんなり英語が出てくるようになります。そのため、ベースとなる最低限の文法だけは覚えておかなければならないのです。
文法学習におけるお勧め参考書
文法の参考書は山ほどあります。その中で、私がお勧めするのは「Grammer in Use」シリーズ。海外の語学学校では主流のテキストで、私がオーストラリアに留学した時にも、このテキストを使用しました。
説明文からすべてが英語表記なので、ハードルが高いと思われがちですが、難しい単語を使わっていないので、最低限の語彙力を養う意味でもお勧めです。
私が文法学習で使用したのは、同シリーズの初級編「Essential Grammar in Use」と中級編「English Grammar in Use」のみ。色々なテキストに手を出すのではなく、この二冊だけを何度も繰り返し読みました。
この二冊の内容をしっかりと叩き込んで使えるようになれば、ある程度のシチュエーションで使える表現をカバーできるはずです。そのため、テキストを使った勉強は、まずはこの二冊だけに絞って良いでしょう。
ちなみに、中級編についてはAmazonの洋書の参考書部門で2015/11/17日付のベストセラー1位となっています。それだけ有名なテキストとは初めて知りました。
初級編
Cambridge University Press
売り上げランキング: 53
中級編
Cambridge University Press
売り上げランキング: 6
文法や単語を勉強する時の注意点
さきほどのテキストのように英語で説明文を読むことの利点は、語彙力を増やすだけではありません。英語を英語で学ぶ最大の利点は、イメージで英語を捉えられるようになる点にあります。
例えば、「リンゴ」という言葉。日本語で聞けば、どのようなものかは頭でイメージが湧きます。しかし、英語の「apple」となれば、いったん日本語の「リンゴ」に置き換えてから認識する人がいます。
これは、受験英語の弊害かもしれません。日本では、英語を覚える上で、「apple」=「リンゴ」と書き連ねて覚えたり、語呂合わせでの暗記も多いので。
そのため、文法ならば使用するシチュエーションをイメージしながら、単語ならば先ほどの例で言えば「apple」と紙に書いたり、音読したりしながら頭の中でイメージする意識を持ちながら覚えると、英会話においてすんなりと言葉が出てくるようになります。
英会話スクールは無料体験から
実際の英会話については、場数を踏むしかないと前述した通り、英語を喋る機会を設けることです。近年では、主にスカイプ(インターネット電話)を使った安価なオンライン英会話スクールが多いので、使わない手はないですね。
料金は、一日25分の1レッスンを受けられるコースで言えば、メジャーどころを例に挙げると、DMM英会話なら127円/1レッスンで月額3950円、レアジョブなら187円/1レッスンで月額5800円。
ただでさえ破格の値段にも関わらず、無料体験レッスンを受け付けているスクールが多いです。無料体験だけでも、相当な時間のレッスンを受けることができるので、試さない手はありません。
メジャーどころで無料体験レッスンが受けられるスクールの一例は以下の通り。
スクール名 | 講師 | 無料体験メニュー | 通信ソフト | |
---|---|---|---|---|
ECCウェブレッスン | ネイティブのみ | 30分 | ECCの独自システム | |
DMM英会話 | ネイティブ含む世界60カ国以上 | 25分×2回 | スカイプ | |
レアジョブ英会話 | フィリピン大学の卒業生・在校生 | 25分×2回 | スカイプ | |
ちなみに、ネイティブ講師だけを使っているECCウェブレッスンは、1レッスン辺りの料金は、ノンネイティブを活用しているスクールに比べて10倍以上にも跳ね上がります。
ただ、無料体験ができるので、ネイティブとノンネイティブの比較という意味で試してみるのも面白いと思います。
まとめ
英語の勉強は、特に英会話になると、簡単に効果が見られるものではないので、なかなか継続して続けることは難しいですよね。効果が出ないとモチベーションも上がらないので。
でも、諦めないで続けて下さい。地道に続けてさえいれば、遅かれ早かれ必ず結果は伴います。海外留学では、3ヶ月すれば一気にリスニングが向上すると聞いていた私は、4ヶ月目で聞き取れる単語の数が、突如として増えました。
人よりも上達が遅かったのかもしれませんが、世界が変わった感じがして、そこからは英語学習を楽しいと思える気持ちが増しました。
今回の記事を読んで頂き、英語を楽しいと思えるレベルまで上げる人がいれば嬉しく思います。英語が使えれば、確実に世界が変わると断言できますから。