現地時間12月16日(ハワイ)、オアフ島ノースショアのパイプラインを舞台に、トリプルクラウン最終戦でもある2015年度メンズWCT最終イベント「ビラボン・パイプマスターズ(Billabong Pipe Masters)」のラウンド3~ラウンド5ヒート3まで終了しました。
2015年度メンズWCT最終戦「ビラボン・パイプマスターズ」:トライアル
2015年度メンズWCT最終戦「ビラボン・パイプマスターズ」:初日ハイライト
2015年度メンズWCT最終戦「ビラボン・パイプマスターズ」:二日目ハイライト
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8~10フィートのソリッドスウェルが押し寄せた本日のパイプマスターズ。コンディションが変わったり、イベント前とイベント中に色々な事があり過ぎたので、時系列的にお伝えします。
ミック・ファニングの兄が他界
現ランキングトップで、4度目のワールドタイトルを狙うミック・ファニング。正念場となるハワイ時間の本日16日朝、なんとミックは兄が他界したとの連絡で目を覚ますことになったと言います。
家族の訃報という辛い知らせを受けたミックですが、コンテストへの出場を決意しました。詳しい死因については明かされていませんが、ミックの兄は就寝中に亡くなったそうです。
ビード・ダービッジの負傷
ラウンド3ヒート2では、エヴァン・ガイゼルマン、オーウェン・ライトに続き、ビード・ダービッジがパイプラインで負傷しました。
同ヒートにおいてビードにとって一本目の波で、強烈なワイプアウトを強いられた結果、シャローリーフに強打したとのこと。ウォーターセーフティによって助けられたビードは、その後、病院に搬送となります。
スキャンの結果によると、骨盤の骨が2本折れているとの診断で、手術を要する負傷ではあるものの、大事には至らないとのことです。
タイトルレース
本日はタイトルレースが大きく動くことに。タイトルレースに絡む5名中、ラウンド3でフィリペ・トレドとジュリアン・ウィルソンが敗退を喫しました。
ミック・ファニング、アドリアーノ・デ・スーザ、ガブリエル・メディナは、すでにクオーターファイナル進出を決めているので、タイトルレースは3名に絞られました。
タイトルレースの行方
上記3名はすでにクオーターファイナル進出を果たしているので、クオーターで敗退すれば5位となります。クオーターで、ミックとアドリアーノのいずれかがラウンドアップを果たせば、ガブリエルのワールドタイトルの可能性は消滅。もしも、ミックとアドリアーノがクオーター敗退で、ガブリエルが優勝なら、ワールドタイトルはガブリエル。
ミックとアドリアーノは、ポイント差でミックが若干優っています。そのため、ミックがタイトルを取るには、アドリアーノと同位以上の結果が求められます。
一方のアドリアーノがタイトルを取るには、ミックより一つでも上となる結果を残さなければなりません。
クオーターファイナルのヒート表
ヒート表は以下の通り。
ミックの対戦相手はケリー・スレーター。本日のラウンド3のジェイミー・オブライエン同様、ハードな相手です。
アドリアーノの対戦相手は、ラウンド5ヒート4に出場するジョシュ・カーもしくはジェレミー・フローレスのいずれか。こちらもハードになりそうな予感です。
ケリー・スレーターの9.5pt
https://youtu.be/C5MmqzXlGFM
本日のトータルハイエストスコア
本日の早い時間帯はあまりコンディションが良くなく、ロースコアが目立ちました。その中で、9ポイント台を二本揃えたのがジョンジョン・フローレンス。
9.33と9.93のトータル19.26ポイントと絶好調でした。しかし、ラウンド3がピークであったのか、続くラウンド4とラウンド5で敗退を喫し、姿を消す結果となっています。
9.93pt
https://youtu.be/RVGH_Ma2bmA
9.33pt
https://youtu.be/hI6yLGrliVs
本日のパーフェクト10
シビアなジャッジ基準のため、そう簡単に出ないパーフェクト10ですが、本日は2本も出ました。
まずは、ラウンド3でのセバスチャン”シーバス”ジーツ。
https://youtu.be/m4JEzmXy9CI
続いては、ワイルドカード出場のメイソン・ホー。
https://youtu.be/eR_hqPpZjSM
今後のパイプマスターズ
明日が最終日になる可能性が最も高いパイプマスターズ。明日で、すべてが決まることでしょう。日本時間では夜中3時頃スタートになると思うので、チェックして見て下さい。
公式サイト「Billabong Pipe Masters」
本日の結果
ラウンド5
Heat 1: C.J. Hobgood (USA) 13.34 def. John John Florence (HAW) 9.76
Heat 2: Kelly Slater (USA) 17.07 def. Keanu Asing (HAW) 9.77
Heat 3: Adam Melling (AUS) 5.17 def. Joel Parkinson (AUS) 4.20
ラウンド4
Heat 1: Gabriel Medina (BRA) 15.30, C.J. Hobgood (USA) 5.47, Keanu Asing (HAW) 4.27
Heat 2: Mick Fanning (AUS) 17.30, Kelly Slater (USA) 16.47, John John Florence (HAW) 15.16
Heat 3: Mason Ho (HAW) 16.23, Joel Parkinson (AUS) 15.03, Jeremy Flores (FRA) 10.24
Heat 4: Adriano de Souza (BRA) 13.67, Josh Kerr (AUS) 12.13, Adam Melling (AUS) 1.43
ラウンド3
Heat 1: Gabriel Medina (BRA) 15.84 def. Jordy Smith (ZAF) 4.50
Heat 2: Keanu Asing (HAW) 5.00 def. Bede Durbidge (AUS) 0.17
Heat 3: C.J. Hobgood (USA) 6.74 def. Italo Ferreira (BRA)
Heat 4: Kelly Slater (USA) 13.43 def. Michel Bourez (PYF) 7.00
Heat 5: Mick Fanning (AUS) 12.14 vs. Jamie O’Brien (HAW) 2.70
Heat 6: John John Florence (HAW) 19.93 def. Taj Burrow (AUS) 6.67
Heat 7: Mason Ho (HAW) 6.93 def. Filipe Toledo (BRA) 6.67
Heat 8: Joel Parkinson (AUS) 10.86 def. Kai Otton (AUS) 5.40
Heat 9: Jeremy Flores (FRA) 14.44 def. Sebastian Zeitz (HAW) 14.23
Heat 10: Adam Melling (AUS) 15.73 def. Julian Wilson (AUS) 15.16
Heat 11: Josh Kerr (AUS) 7.67 def. Adrian Buchan (AUS) 3.20
Heat 12: Adriano de Souza (BRA) 10.00 def. Glenn Hall (IRL) 4.70