ブラジルのリオデジャネイロを舞台にし、5月10~21日のウェイティングピリオドで開催されるWCT第四戦「オイ・リオ・プロ(Oi Rio Pro)」。
熱狂的なブラジリアンファンに迎えられる同イベントは、あまりに盛り上がりすぎるため、選手の安全確保に向けて今年は海へと繋がる橋が建設されたほどです。
熱狂的ファンからWCTサーファーを守れ!ブラジルWCTイベントでは海へと続く橋を設置
ただし、開催目前に控えてメイン会場の移転がWSLから発表されたので、橋を使用することはなくなりました・・・。今回の記事は、開催間近となったオイ・リオ・プロに関する情報をお届けします。
スポンサーリンク
出場サーファー
現時点において出場サーファーが確定しているのはウイメンズ。怪我によりWCT初戦から欠場しているレイキー・ピーターソンのリプレイスメント出場は、いつも通りのブロンテ・マコーレー。
ウイメンズでは1枠あるワイルドカードは、ウイメンズサーフィン界で最もプログレッシブなサーファーとも言われるブラジリアンのシルヴァナ・リマに与えられました。
今シーズンは欠場者が多くて複雑なのがメンズ。怪我で欠場のオーウェン・ライトとビード・ダービッジ、スポット参戦で欠場のミック・ファニングの枠は決定。
オーウェンとビードの枠はスチュアート・ケネディとセバスチャン・ジーツ。ミックの枠は、マーギーズプロで活躍したレオナルド・フィオラヴァンティとなっています。
前回のマーギーズプロを欠場したフィリペ・トレド、ジャック・フリーストーン、ジャドソン・アンドレの3名は、SNSを見る限り出場するかと思います。
メンズの場合はワイルドカードが2枠ありますが、誰が出場するのか発表されていません。
メイン会場移転について
水質問題にクオリティの低い波と、WCTサーファーからはあまり人気のないブラジルイベント。そんな中、開催を目前に控え、WSLからメイン会場の移転が発表。
新たな会場となるのは、オリジナル会場のバーハ・ダ・チジュカ(Barra da Tijuca)から車で西へ45分ほどの距離に位置するグルマリ(Grumari)。移転理由としては、バーハ・ダ・チジュカがストームの影響からビーチが侵食したためだそうです。
ただし、波のクオリティが低いのにバーハ・ダ・チジュカで開催していたのは、ギャラリーが集まりやすいなどの理由があってのことだったと思います。
そこで、バーハ・ダ・チジュカからグルマリへのシャトルバスを出すものの、バーハ・ダ・チジュカでは大型スクリーン二台を使ってライブ中継したり、ビーチバーを併設するなどして盛り上げるそうです。
ボイコット問題について
メイン会場移転前、大きな話題となっていたのはWCTサーファーによるボイコット。理由としては、あまりに海の汚染が酷く、昨年の同イベント後には体調不良を訴えたWCTサーファーが多かったとも言われています。
海の水質汚染が深刻なリオ(ブラジル):WCTイベントを開催していいのか?
ジョンジョン・フローレンスも参加する署名活動!サン・コンラッド(リオ)の水質汚染問題
そのため、豪トラックス誌によると「ジョエル・パーキンソンとカイ・オットンの少なくても2名のWCTサーファーが、ブラジルには飛ばずにイベントをボイコットするという噂が流れている」と報じています。
ちなみに、ブラジルイベントに次いで開催されるフィジーイベントを最後に引退というタジ・バロウは、ブラジルイベントをスキップすると早々に発表。理由は明白ですよね。
まとめ
今回のメイン会場移転に関して、WSLは水質問題については一切触れていませんが、移転理由の一つであるかもしれません。ちなみに、グルマリの水質は問題なさそうとのこと。
移転したことで、パーコとカイがイベント会場に姿を現すのか、また、どのようなコメントをするのか気になります。
2015年のオイ・リオ・プロの過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。