先日5月31日にオーストラリアWA(ウエスタンオーストラリア)州マンジュラに位置するファルコンビーチで発生したシャークアタック。
西オーストラリアで発生したシャークアタックでサーファーが片足を失うことに
被害者となった29歳のベン・ゲリングは、片足を失いながらも搬送先であるパースの病院で懸命の治療を受けていましたが、残念ながら6月3日の夜に亡くなりました。
今回の記事は、西オーストラリアにおけるシャークアタック、ベンを襲ったシャークに関する話題をお届けします。
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本来サメは、人間を獲物として捉えるのではなく、ターゲットを誤って人間を襲うと言われます。そのせいか、一度でも人間を襲ったサメは、次は人間をターゲットにする恐れがあるので捕殺するケースは多々あります。
今回の場合、5月31日(火曜)の夕方にシャークアタックが発生し、翌6月1日の午前7時、ベンを襲ったサメを捕まえるために、餌付きドラムライン(釣り同様、ドラム缶ブイから餌を付けた糸を海中に垂らす仕掛け)を3つ、事故発生現場の約200メートル沖合に設置したとのこと。
すると同日午後3時前に、4.2メートルのホホジロザメが仕掛けに掛かりました。捕獲後は、当局がサイズを測ったりサンプル採取を行っている内にサメは死亡し、海に廃棄されたそうです。
ただ、この行為には批判の声が上がることに。ベンを襲ったとされるホホジロザメのサイズは3メートルほどと言われていたので、違うサメを殺した可能性が高いとの声や、ドラムラインを使ったことで新たなサメを引き寄せる可能性があるためです。
さて、サメに襲われたというと死に直結すると思われがちですが、死に至るケースは世界的に見ても非常に少ないです。ISAFが発表した昨年2015年の件数で言えば、シャークアタックによる死者数はわずか6件。
数値だけを見て運が悪かったと言えばそれまでですが、非常に悔しく悲しいニュースです。ご冥福をお祈りします。ちなみに、今年のマーギーズプロ開催前日にもサメが目撃されたりと、西オーストラリアはシャークアタックの多いイメージがありますが、死者が出たケースは2014年12月以来とのことです。