現地時間10月8日(フランス)、ホセゴーを舞台にしたWCTメンズ第九戦「クイックシルバー・プロ・フランス(Quiksilver Pro France)」が開催。
ウイメンズのラウンド3終了後に開催となったメンズは、ヒートが進行する内に潮が引いてきた影響からか、リッパブル(rippable:ショルダーが張ってトップアクションが入れやすい)な波が入るコンディションでラウンド3~4まで終了しました。
今日スタートのフランスイベント!イベント情報やジョンジョンのウォームアップセッションなど
2ヒートのみ開催された2016年WCT第九戦「クイックシルバー・プロ・フランス」初日
ジョンジョンとガブリエルはラウンドアップ:2016年WCT第九戦「クイックシルバー・プロ・フランス」二日目
ジョーディとケリーが敗退:2016年WCT第九戦「クイックシルバー・プロ・フランス」三日目
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バレルありエアリアルありといった、ようやくフランスらしいコンディションとなったため、メンズの2ラウンドを開催した本日。
まずはタイトルレースに絡むヒートからチェックすると、ランキングトップのジョンジョン・フローレンスはラウンド3でライアン・カリナンと対戦。
どちらもエクセレントレンジ(8~10ポイント台のスコア)をマークできないまま進んだヒート中盤、エアリアルバトルがスタート。
最初に仕掛けたのはライアンで、バックサイドのエアリバースをメイク。ライアンのライディング後、ジョンジョンも波に乗ってフロントサイドのエアリバースで応戦。
ジャッジが下したスコアはライアンが9.13、ジョンジョンが8.97でしたが、バックアップスコアの高かったジョンジョンが最終的に勝利を収める事となりました。
ジョンジョン・フローレンスvsライアン・カリナンのエアリアルバトル@ラウンド3
https://youtu.be/a4xiNAa4_zk
現ランキング2位のガブリエル・メディナは、昨日、ケリー・スレーターを破ったワイルドカード出場のレオナルド・フィオラヴァンティと対戦。ミディアムスコアを二本揃えたガブリエルに対し、なかなかスコアに結びつく波を掴めなかったレオ。
しかし、中盤に入るとレオがバレルをメイクし、8.57というハイスコアをマーク。逆転に必要なスコアはわずか4.77でしたが、ラストライドは4.33に終わり、ガブリエルが逃げ切る結果となりました。
レオナルド・フィオラヴァンティの8.57(4:49~)@ラウンド3
https://youtu.be/0mz0T0LPem0
現ランキング3位のマット”ウィルコ”ウィルキンソンは、ラウンド3でカイ・オットンに敗退。ヒート前の戦略では、アウトで波を待つ予定だったそうですが、カイがプライオリティを持つと、焦りからか戦略無視のミドルセクションに移動。
「もう少し、作戦を守るべきだったかもしれない。サーフィンの調子は良いのに、全く良い波に乗れなかった」と、ヒート後のインタビューで悔しさをにじませていました。
波がサイズダウンということで、注目を集めたのは小波最強サーファーと呼ばれるフィリペ・トレド。ラウンド3では、フルローテーションのアーリーウープで8.60をマークし、デイヴィー・キャッスルを撃破。
デイヴィー・キャッスルの7.83とフィリペ・トレドの8.60@ラウンド3
https://youtu.be/O-lE2B0s4fw
続く3人ヒートのラウンド4では、フィリペはジョンジョンとスチュアート・ケネディとの対戦となり、このヒートは今シーズンのベストヒートだったと囁かされています。まずはスコア表から。
フィリペとジョンジョンは共にバレルとエアリアルをメイクしたものの、決め手となったのはフィリペのエアリアル。ヒート中盤まで、ジョンジョンはバレルライドを2本メイクするも7ポイント台止まりで、一方のフィリペはミディアムスコアのみの展開に。
ヒートが動いたのは後半。まずはジョンジョンがエンドセクションでエアリバースを入れるライディングを決め、その後にフィリペがバックサイドのロングバレルでアンサーバック。
ジョンジョン・フローレンスの9.07とフィリペ・トレドの8.50@ラウンド4
https://youtu.be/SF51QxorL_I
ヒート残りわずかな時間帯になると、再びジョンジョンとフィリペが動き、今度は両者共にバックサイドのエアリバース。どちらもスピードと高さが十分なエアリバースでしたが、波のサイズとフルローテーションまで回した回転の面でフィリペが勝り、今イベント初となるパーフェクト10がコール。
ジョンジョン・フローレンスの9.40とフィリペ・トレドのパーフェクト10@ラウンド4
https://youtu.be/PIqgNENq9aQ
この結果、ジョンジョンはフィリペに0.03ポイント差で破れ、敗者復活戦のラウンド5行きとなりました。一方、ガブリエルはラウンド4は1位通過を決め、一足先にクオーターファイナル進出を決定。
本日の五十嵐カノアは、ラウンド3で同じくツアールーキーのカイオ・イベリと対戦して敗退。WCT第二戦以降はずっと13位となっているので、カノアにとってラウンド3は高い壁となっています。
五十嵐カノアのR3H8ダイジェスト動画
https://youtu.be/3m-dSQaw72k
今後の波予報ですが、9日(日曜)はフェイスで4~5フィートなので、サイズは胸・肩のファンウェイブ。風向きは、午前は緩いオフショアの見込み。
10~12日まではサイズダウンが続き、ウェイティングピリオド終盤にかけて再びファンサイズのスウェルが入る予報。9日はウイメンズのみ開催となる可能性が高いと思われます。
9日にメンズが開催となってもラウンド5のみの開催となり、残りはウェイティングピリオド終盤のスウェルを待つためにレイデイ(Layday:イベントのオフ日)が続くのではないでしょうか。
日本とフランスの時差は7時間で、日本の方が7時間進んでいます。現地時間の午前8時にイベントスタートとなれば、日本時間は午後3時となります。
詳細については公式サイトからチェックして下さい。
公式サイト「Quiksilver Pro France」
本日の結果
・ラウンド4
Heat 1: Matt Banting (AUS) 14.43, Keanu Asing (HAW) 13.76, Adriano De Souza (BRA) 13.53
Heat 2: Filipe Toledo (BRA) 18.50, John John Florence (HAW) 18.47, Stuart Kennedy (AUS) 12.03
Heat 3: Gabriel Medina (BRA) 14.17, Caio Ibelli (BRA) 9.13, Kolohe Andino (USA) 8.74
Heat 4: Kai Otton (AUS) 15.50, Sebastian Zietz (HAW) 6.30, Julian Wilson (AUS) 2.33
・ラウンド3
Heat 1: Keanu Asing (HAW) 14.50 def. Adrian Buchan (AUS) 11.40
Heat 2: Adriano De Souza (BRA) 14.50 def. Conner Coffin (USA) 12.80
Heat 3: Matt Banting (AUS) 9.16 def. Italo Ferreira (BRA) 8.80
Heat 4: Filipe Toledo (BRA) 15.93 def. Davey Cathels (AUS) 14.53
Heat 5: Stuart Kennedy (AUS) 11.06 def. Nat Young (USA) 10.76
Heat 6: John John Florence (HAW) 16.80 def. Ryan Callinan (AUS) 15.50
Heat 7: Gabriel Medina (BRA) 13.34 vs. Leonardo Fioravanti (ITA) 12.90
Heat 8: Caio Ibelli (BRA) 12.23 vs. Kanoa Igarashi (USA) 10.90
Heat 9: Kolohe Andino (USA) 14.93 vs. Jack Freestone (AUS) 8.83
Heat 10: Julian Wilson (AUS) 15.43 def. Alejo Muniz (BRA) 10.93
Heat 11: Sebastian Zietz (HAW) 15.67 def. Miguel Pupo (BRA) 12.66
Heat 12: Kai Otton (AUS) 12.60 def. Matt Wilkinson (AUS) 10.43
今後のヒート表
・ラウンド5
Heat 1: Keanu Asing (HAW) vs. Stuart Kennedy (AUS)
Heat 2: John John Florence (HAW) vs. Adriano de Souza (BRA)
Heat 3: Caio Ibelli (BRA) vs. Julian Wilson (AUS)
Heat 4: Sebastian Zietz (HAW) vs. Kolohe Andino (USA)
ハイライト動画(メンズは0:31~)
https://youtu.be/2iPtkKQF4Zg