現地時間11月18日(ハワイ)、トリプルクラウン初戦でありQS10,000イベントでもあるオアフ島ノースショアのハレイワを舞台にした「ハワイアン・プロ(Hawaiian Pro)」が終了しました。
優勝は、今シーズン自身初となるワールドタイトルを獲得して間もないジョンジョン・フローレンス「John John Florence」(24歳)。今年は三度目のトリプルクラウンのチャンピオンを狙うジョンジョンにとって、出だし良好な結果となりました。
今回の記事は、ハワイアン・プロの結果、そして今回の結果を受けての現WQSランキングといった内容をお届けします。
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トリプルクラウンの称号だけでなく、WQSサーファーにとってはワールドツアー入りを賭けたシーズン大詰めのビッグイベントであるため、全てのコンテストサーファーにとって大きな意味合いを持つトリプルクラウン。
トリプルクラウンは多くのWCTサーファーが出場するため、WQSサーファーには厳しいイベントとなるものの、サーフィンは波運にも左右されるので必ずしもWCTサーファーの独壇場となるわけではありません。
今イベントのファイナルのヒート表は以下の通り。
WCTサーファーはジョンジョンとエイドリアン・バッカンで、WQSサーファーはフレデリコ・モライスとマーク・ラコマレ。フレデリコがポルトガル、マークがフランスといずれもヨーロピアンサーファーという点が興味深いですね。
ヒートスコアを見ると、ジョンジョンとフレデリコのトータルスコアが同点となり、同点の場合はシングルスコアの高いサーファーの勝利ということでジョンジョンが優勝となりました。
スコア的には僅差の勝負でしたが、、コメンテーターも口にしていたよう、ジョンジョンのターンのスピード、パワー、ドライブは別格。圧倒的な強さを誇った全盛期のケリー・スレーターを彷彿させるほど、群を抜いたレベルに見えました。
ファイナルのダイジェスト動画
https://youtu.be/mqn0pVGSuwQ
イベント最終日のシングルハイエストスコアとなったマーク・ラコマレの9.77@セミファイナル
https://youtu.be/I_gj8TkStuE
ハワイアン・プロの結果を受けて変動したWQSランキングは以下の通り。
この中から、来季WCT入りの資格を得るのはトップ10のみ。ただし、五十嵐カノアがパイプマスターズの結果によってWCTでトップ22入りすれば、ダブルクオリファイとなるのでWQS11位までのサーファーがクオリファイとなる可能性はあります。
WSLが運営するプロサーフィンツアーの「WCT」と「WQS」について
今季のWQSは昨年と比べ、ハイエストグレードとなるQS10,000イベントの数が減少したため、クオリファイに必要なポイント予測は難しいのですが、18,500ポイントほどと言われています。
そのため、現ランク7位以下のサーファーは綱渡り状態。逆に言えば、WQS最終イベントである次なるトリプルクラウン第二戦で優勝者は10,000ポイント獲得なので、ポイント的には現ランク40位以内のサーファーは大どんでん返しのチャンスがあります。
ちなみに、2014年のダスティ・ペインはトリプルクラウン前のWQSランクが100位ほどとWCT入りは絶望的だったものの、トリプルクラウン初戦で優勝、トリプルクラウン第二戦で準優勝を果たしてWCTへの再クオリファイを決めたので、今年もミラクルを起こすサーファーが現れる可能性はゼロではありません。
さて、QS10,000イベントであるサンセットを舞台にしたトリプルクラウン第二戦「バンズ・ワールド・カップ・オブ・サーフィン(Vans World Cup of Surfing)」のウェイティングピリオドは11月24日からとなっています。
*今イベントの詳細については、下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。
Vansによる公式サイト「Hawaiian Pro」
WSLによる公式サイト「Hawaiian Pro」
ハワイアン・プロ最終日のハイライト動画
https://youtu.be/bSDRZsO_zAQ
*トリプルクラウンのスケジュールは、下記リンク先からチェックして下さい。