先日お届けしたケリー・スレーター「Kelly Slater」(45歳)のウェイブプール「サーフ・ランチ」でレフトハンダーを発生させられる事になったビッグニュース。
初となるレフトのテストライドを行ったのは、ご存知ジェリー・ロペス「Gerry Lopez」(68歳)でしたね。
今回の記事は、ケリーのウェイブプールを実際に体験したジェリー・ロペスが、サーフ・ランチの人工波や造波装置などについて明かしたインタビュー記事をお届けします。
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2015年12月、ケリーのウェイブプールが初公開となった際の映像を見たジェリーは、凄い人工波と思ったものの、「うわぁ、ライトか(グーフィーフッターのジェリーにとってバックサイド)」が本音だったそうです。
そんなジェリーにケリーから電話がかかってきたのは約1カ月前。電話の着信を見たジェリーは「神様から電話だ(笑)」と思ったとか。その際の会話で、レフトの初ライドを依頼されたと言います。
ジェリーにとっての記念すべき一本目は、波に乗れなかったとのこと。「発生の仕組みについて説明は受けたけど、実際は波が突然発生するから乗り遅れたんだ」とのことで、ケリーも当初は同様の体験をしたとか。
その後、しっかりと波に乗ってみたジェリーの感想としては、ホローかつパワフルなブレイクの早いパーフェクトウェイブで「スピードリーフ(Gランド)やレストラン(フィジーのタバルア島)に少し似てる」と言います。
ライディング距離については「何フィートくらいなのかは分からないけど、とにかく想像を遥かに超えるくらいのロングウェイブ」だったそうで、ウェイブプールの全長は700ヤードほどとのこと。
波の発生間隔は3分ほどで、ブレイクのスピード調整が可能と言います。ジェリーが持ち込んだサーフボードは、ケリーからアドバイスを受け、ブレイクの早い小波用ボード。
ウェイブプールは淡水であることから、海の海水よりも浮力が劣るので普段よりも浮力のあるボードが良いとよく言われますが、ジェリーは淡水と海水の違いは特に感じなかったそうです。
水深については「テイクオフゾーンは深いけど、バレルセクションは浅くて腰~胸くらいの深さ。でも、ディープにバレルを攻めてもボトムにヒットすることはなかった」とのこと。
さらにジェリーは「鋭いコーラルリーフじゃなくてフラットで滑らかなボトムで、浅瀬まで巻かれて行くと自然と立ち上がった状態になってるよ」と、安全面についても言及しています。
ウェイブプールと言えば気になるのがコンテストシーンでの活用。「パフォーマンスレベルは一気に向上するだろうね。クレイジーになるよ」と、ウェイブプールがもたらす可能性の大きさを指摘。
「オリンピックについては、海だとスウェル次第でコンディションがひどい時もあるからね。フェルナンド(ISA会長)をサーフ・ランチに連れて来て、サーフさせればすぐに答えが出るよ」と、オリンピックでのサーフ・ランチ活用を推しています。
さて、サーフ・ランチに関する数々の情報を知ることができた今回のインタビュー。どのような改良があったのかなどは分かってきたので、次に期待するのはコンテストのライブ中継。
先日の記事でもお届けした通り、本当にサーフ・ランチでハーレープロ後にコンテスト開催となってライブ中継があれば、最高のお披露目であり、非常に楽しみと言えますね。
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参照記事:「Gerry Lopez on Kelly's Wave: "Astonishingly Perfect."」