3~12月までの長丁場となるサーフィンのワールドツアーこと、CT(チャンピオンシップツアー)。
当ブログとしてはイベントレポートをしていながらも結構記憶から抜けているものが多いのですが、それでも記憶に残るパフォーマンスはあります。
今回の動画は、2017年シーズンのメンズCTイベントにおいて、特に鮮明に記憶に残っているパフォーマンスのトップ3映像をお届けします。
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ジョンジョン・フローレンスのレイバックハック
マーギーズプロでジョンジョンがこれでもかと決めたレイバックハックは、誰もが記憶に残っていることでしょう。
3年の製作期間を経て2015年にリリースされたジョンジョンのシグネチャームービー「View From A Blue Moon」でも、レイバックハックは収録されています。
という事は、何年も前からジョンジョンが取り組んでいたマニューバだったのですが、ミスの少ない精度まで完成度を高め、ネクストレベルへと突出して見せたのがマーギーズプロでの事でした。
ジョンジョンのレイバックハックは特に、パワフルかつビッグサイズのオープンフェイスで映えるので、マーギーズプロの波は抜群の相性でしたね。
フィリペ・トレドの2×アーリーウープ
近年ではカーヴィングにも磨きをかけ、ターン勝負の波でも十分結果を残しているフィリペ。
そんなフィリペが、ターン勝負となる南アフリカのJベイ(ジェフリーズベイ)にて見せたのがアーリーウープのコンビネーション。
ファーストセクションでアーリーウープをメイクしたので、後はターンのコンビネーションでも十分にハイスコアを狙えるシチュエーションでありながら、敢えて攻め続けたフィリペのライディングに付いたスコアはパーフェクト10。
実はこのヒートでは、アーリーウープのコンビネーションの前のライディングでは特大エアリバースのフルローテーションもメイクして、エンドセクションでワイプアウトしたにも関わらず9ポイントをマークしています。
Jベイにおけるパフォーマンスの常識を覆した瞬間だったと言えるのではないでしょうか。
*アーリーウープのコンビネーション
https://youtu.be/ItkVh_B8PYQ
*ビッグエアリバースのフルローテーション
https://youtu.be/UZd9GJM53-o?t=5m18s
セバスチャン・ジーツのスーパーロングバレル
自然豊富な西オーストラリアのマーガレットリバーを会場とするマーギーズプロ。
サーフスポットも豊富なマーギーズプロ会場は、以前はメイン会場のサーファーズポイントでのみイベントが開催されていました。
しかし、他にも素晴らしいサーフスポットがあるということで、2014年に初めてザ・ボックスで開催。ザ・ボックスはスラブ(slab:底ボレするバレル)のライトハンダーです。
そして今年2017年は、ライトのロングバレルのノースポイントでイベント初日が開催されることに。ですが、波は予報に反して良くなく、ヒートが進むうちにコンディションも悪化。
自然相手のスポーツなのでしょうがないのですが、少し残念に思いながらライブ観戦していると、ラウンド1の最終ヒートに出場したシーバスこと、セバスチャン・ジーツがスーパーロングバレルをメイクすることに。
コメンテーターのピーター・メルは完全に潰されたと思ったシーバスの姿が見えると「He's still there, still there, oh my god(まだ走ってる、潰されてない。マジかよ)」と大興奮の実況で、言うまでもなくパーフェクト10。
個人的には、このシーバスのロングバレルが今シーズンのパフォーマンスで最も鳥肌が立ちました。
*パーフェクト10後のインタビュー
https://youtu.be/AOupm3Qs3Uo
まとめ
今回のトップ3はあくまでも個人的な見解であり、人それぞれにベストパフォーマンスの判断は異なることでしょう。
来年2018年も見ていてストークさせられるパフォーマンスを期待したところです。
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公式サイト「World Surf League」