例年11月になると発表されていた翌年度CT(チャンピオンシップツアー)イベントのスケジュール。
なのですが、今年は早くもCTスケジュールが発表され、CTスケジュールに加えて男女賞金格差に関する声明も発表されました。
今回の記事は、2019年度CTスケジュールとWSLによるサーフィンコンテストにおける男女賞金格差に関するニュースをお届けします。
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2019年度CTスケジュール
Gold Coast Men's Pro: April 3 - 13, 2019
Rip Curl Pro Bells Beach: April 17 - 27, 2019
Bali Men's Pro: May 13 - 24, 2019
Margaret River Pro: May 27 - June 7, 2019
Oi Rio Pro: June 20 - 28, 2019
J-Bay Open: July 9 - 22, 2019
Tahiti Pro Teahupo'o: August 21 - September 1, 2019
Surf Ranch Pro: September 19 - 22, 2019
France Men's Pro: October 3 - 13, 2019
Meo Pro Peniche: October 16 - 28, 2019
Billabong Pipe Masters: December 8 - 20, 2019
2019 Women's Championship Tour Schedule
Gold Coast Women's Pro: April 3 - 13, 2019
Rip Curl Pro Bells Beach: April 17 - 27, 2019
Bali Women's Pro: May 13 - 24, 2019
Margaret River Pro: May 27 - June 7, 2019
Oi Rio Pro: June 20 - 28, 2019
J-Bay Open: July 9 - 22, 2019
Surf Ranch Pro: September 19 - 22, 2019
France Women's Pro: October 3 - 13, 2019
Meo Pro Peniche: October 16 - 28, 2019
Hawaii Women's Pro: November 25 - December 7, 2019
とても意外な結果となったCTスケジュール。と言うのも、すでにWSL関係者から2019年は大変革の年になると言われていたにも関わらず、例年通りのスケジュール発表となったわけですから。
その理由としては、パイプマスターズの開催危機に関係しているのかもしれません。当初の予定ではパイプマスターズキャンセルになるはずでしたが、今回のスケジュールではパイプマスターズの予定が組まれているので。
色々とあったものの、鋭い方は大変革はないと思っていたでしょう。ケリーが来年度での引退宣言に伴い、「来年4月に向けて体調を万全の状態に戻して、来年をワールドツアー最後の年にしようと思ってる」と思わず口にしてましたし…。
スケジュールの変更点
スケジュールに関する今年との変更点としては、ゴールドコーストでのCT初戦の開催が4月と遅くなっています。
また、オーストラリアレグの合間にバリ島イベントが入っています。その理由は、マーガレットリバーイベントの従来の開催時期は、サメが餌を求めてマーガレットリバー周辺に集まる時期であり、今年は会場近辺で2度のシャークアタック発生によりイベントキャンセルに追い込まれたので時期をずらしたのでしょう。
マーガレットリバーイベントに関しては、会場を北のカルバリやナラルーに変更といった話もありましたが、ローカルから強い抗議があったらしく結局はマーガレットリバーに落ち着いたといった感じですね。
CTイベント自体の変更点としてはウイメンズには変化が見られ、まずUSオープンがありません。波のクオリティを考えれば妥当な判断と言えますね。
もう一点の変更点として、2018年は姿を消したポルトガルイベントが2019年は復活となりますが、会場は以前のカスカイスからメンズイベント会場であるペニシェに移動。
結果的に男女同時開催のイベントが増え、2019年に男女別開催となるのはメンズのチョープー(タヒチ)とパイプライン(オアフ島)、ウイメンズのホノルアベイ(マウイ島)のみとなっています。
男女賞金格差
CTイベントで言えば、メンズは優勝賞金が10万ドルに対してウイメンズは優勝賞金が6.5万ドルと、男女の賞金に大きな隔たりがあるものの、CTにおける男女賞金格差はすでに解消済みと語っていたWSL。
WSLの理論としては、賞金総額を出場サーファー数で割った平均額が男女同額ということで、賞金格差は存在しないとの事でした。ただ、その理論はWSL内でしか通用しませんでした。
BWT(ビッグウェイブツアー)イベントのマーヴェリックスチャレンジは、関連組織が男女賞金格差を解消しない限り開催許可を与えないと通告。
おそらくマーヴェリックチャレンジの一件、そして世の中の流れを汲み、2019年以降からのWSLイベントでは、男女の賞金額を同額にすると発表しました。
Equal by Nature. From 2019, female and male athletes will receive equal prize money across all WSL controlled events. #CatchThisWave pic.twitter.com/oG7vVAru8J
— World Surf League (@wsl) 2018年9月5日
まとめ
2019年に大きく変わると言われていたワールドツアーのスケジュールが据え置きというのは、大きな逆サプライズといった感じです。WSLもワールドツアーの閲覧者数を増やすために迅速に変更したいためです。
WSLオーナーであるダーク・ジフは先日、ワールドチャンピオンがすでに決定して迎えたCT最終戦は閲覧者数が極端に減ると言及していましたから、最終戦でワールドチャンピオンを決める新フォーマットの採用を誰よりも求めているのはWSLですしね。
何はともあれ、CTスケジュールの大変革は2020年に持ち越しといった形になったと言えるのではないでしょうか。
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公式サイト「WSL」