現地時間2018年10月10日(フランス)、CT第9戦の「クイックシルバー・プロ・フランス(Quiksilver Pro France)」が開催。
コンディションの良かった本日はメンズのみ進行となり、ラウンド2ヒート3~ラウンド3ヒート7まで行われました。
今回の記事は、クイックシルバープロ@フランスのイベントレポート、動画、波予報などといったニュースをお届けします。
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クイックシルバー・プロ・フランス
タイトルレースを争っているフィリペ・トレドとガブリエル・メディナ。そんな二人の明暗を分ける事となった本日。
本日のラウンド3ではラウンド1とは異なり、フィリペがガブリエルの一つ前のヒートとなるヒート6に出場。つまり、ガブリエルはフィリペの結果を見てからヒートに臨む流れでした。
フィリペの対戦相手はポルトガルで先日開催されたQS10,000イベントのビラボンプロで優勝したばかりで元CTサーファーのライアン・カリナン。今回はリプレイスメント出場という形での参戦です。
そのライアンは優勝の勢いそのままに、ラウンド2ではオーウェン・ライトを撃破。そして迎えたフィリペとのヒートは、本日のベストヒートとなることに。
ヒート前半からリードをしていたフィリペは、ヒート中盤にダメ押しとなる9.00ポイントをマークし、ライアンはコンボシチュエーション。しかし、ライアンはヒート残り12分で7.93をマークしてコンボから脱却。
さらにライアンは残り9分で8.87を叩き出して逆転に成功。フィリペが逆転に必要なスコアは7.80と、フィリペなら逆転可能と思われたのですが、逆転を狙ったエアリバースでワイプアウトしたりとタイムアウト。
フィリペはまさかのラウンド3敗退となりました。二人のスコア差は0.20ポイントで、ライアンの16.80は本日のトータルハイエストスコア、フィリペの16.60はセカンドハイエストスコア、さらに言えばフィリペの9.00は本日のシングルハイエストスコアというハイレベルなバトルでした。
「海に入る時にライアンがヒートをひっくり返したのが聞こえた」と話すガブリエルは、何回か深呼吸して、ヒートにフォーカスしてから臨んだとのこと。
ウィゴリー・ダンタスと対戦したガブリエルは、トータルヒートスコア11.33というミドルレンジでしたが、フィリペとのポイント差を縮める絶好のチャンスをものにしました。
ちなみに、ガブリエルは今イベントであと2回ヒートを勝ち上がれば、フィリペからラインキングトップの座を奪う事になります。
ドラマティックな展開で言えば、ラウンド2のトーマス・エルメスとイズキール”ジーク”ラウのヒートは、ジークによる劇的な逆転劇が繰り広げられました。
ジークが逆転に必要なスコアは7.80。ヒート残り一分という所でラストチャンスとばかりにジークは波に乗るものの、何もできずにキックアウト。この時点でトーマスの勝利確定と誰もが思いました。
ヒート時間はわずかばかりに残っていたのでパドルバックしたジーク。すると、ヒート時間残り1秒ほどというタイミングで波に乗り、確実に潰されたと思ったバレルをメイクしてきたのです。
コールされたスコアは7.93の大逆転。目の前でジークのディープバレルを見せつけられたトーマスは、後のインタビューでスコアに対してあまり納得がいっていなかったようですが、ギャラリーとしては鳥肌もののバレルでした。
五十嵐カノアはラウンド2でジョアン・ドゥルと対戦し、ミディアムスコアの接戦の末に敗退を喫することに。
カノアとしては悔しい結果でしたが、ヒート後にコメンテーターブースでインタビューを受けている様子からはすでに気持ちを切り替えているように感じました。
すでに来季のCT残留も決めていることも心理面において大きいのではないでしょうか。
本日の結果と今後のヒート表
ハイライト動画
波予報
11日のサイズは午前がフェイスで4~6フィートで午後は少しサイズダウン、風は午前がサイドショアで午後はオンショアの予報。
コメンテーター陣の予想としては、メンズのラウンド3の残りヒートを開催後にウイメンズのラウンド3を終えて11日は終了という予想です。
ウェイティングピリオド最終日の14日は、サイズはあるものの風は終日オンショア予報なので、終了までは残りわずか。
13日はオフショアに8~10フィートの予報なので、メンズの最終日が13日になれば熱い展開となりそうです。
まとめ
日本とフランスの時差は7時間で日本が7時間進んでいます。
ライブ観戦の場合、現地時間の午前8時スタートならば日本時間は午後3時となります。
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公式サイト「Quiksilver Pro France」
公式サイト「Roxy Pro France」