ジュリアン・ウィルソン photo:WSL
ジュリアン・ウィルソン photo:WSL

現地時間4月8日(オーストラリア)、オーストラリアWA(ウエスタンオーストラリア)州マーガレットリバーを舞台にしたWCT第三戦「ドラッグ・アウェア・マーガレット・リバー・プロ(Drug Aware Margaret River Pro)」が開催。

ウェイティングピリオド初日の本日、波のサイズはセットでオーバーヘッドほどとトッププロには小振りながらもファンウェイブというコンディションの中、ウイメンズのラウンド1とメンズのラウンド1ヒート9まで終了しました。

明日からスタートの2016年「ドラッグ・アウェア・マーガレット・リバー・プロ」情報


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本日はウイメンズのヒートからスタート。ヒート4までは順当に上位陣が勝ち上がる展開となったウイメンズ。しかし、ヒート5から波乱の展開となりました。

まずはヒート5で、タイラー・ライトがインターフェアを犯し、本日のウイメンズではシングルハイエストスコアとなる8.77ポイントを出しながらも敗退。

タイラー・ライトのインターフェア
https://youtu.be/agObncPqGOs

続くヒート6では、6×ワールドチャンピオンのステファニー・ギルモアが敗退。今シーズンのステフは、全てのイベントにおいてラウンド1敗退という結果。過去2イベントでは、ラウンド2は勝ち上がるのですが、勢いが感じられません。

実力だけでなくサーフスタイルもカッコいいので、以前のような圧倒的な強さを再び見たいファンも多いと思うのですが、今後どうなるのでしょうか!?

ウイメンズからメンズラウンドに移行すると、同じ波でサーフしているのか疑問になるほどレベルアップ。ラウンド1ヒート1では、ローカルとして注目を浴びるタジが、ファンの期待に応えるかのように勝利を掴みました。

タジ・バロウの8.67ポイント
https://youtu.be/JwLeHEQ0z74

今日のようなミディアムサイズに最もマッチしてしたのは、メンズのシングルハイエストスコアとなる9.10ポイントを出したジュリアン・ウィルソン。エアリアルも得意なジュリアンですが、レールサーフィンだけで9ポイント台をマーク。

ビッグスウェルの期待できない今イベントにおいて、優勝候補と言えるのではないでしょうか。ひたすら溜め続けてからリリースするボトムターンは、異彩を放っていました。

ジュリアン・ウィルソンの9.10ポイント
https://youtu.be/fwFJwubLNOA

もう一人の注目サーファーは、五十嵐カノアと同じヒートに入っていたイタロ・フェレイラ。同ヒートは6ポイント台と7ポイント台を出したカノアが終始リード。

このままカノアが勝ち上がると思われたのですが、ヒートの残り6分ほどからイタロが爆発。8ポイント台と7ポイント台を出して逆転してしまったのです。イタロみたいなサーファーはカノアにとっては強敵ですね。

個人的な見解として、カノアは7ポイント台のスコアを着実に揃え、相手にプレッシャーを掛けるタイプ。言い換えれば、パーフェクト10に近いスコアを出す可能性は近いです。

一方のイタロは、爆発的なサーフィンで8~9ポイント台を出す可能性が高く、なおかつプレッシャーに晒されても強いし守りにも入らないタイプ。こういったタイプと戦うには、カノアもコンスタントにハイスコアを出す真っ向勝負しかないので、さらなるレベルアップが必須になると思います。

五十嵐カノア出場のヒート4のダイジェスト動画
https://youtu.be/wH0wXk6rr3M

今後の波予報は、現在の頭サイズのスウェルは月曜あたりまで続く予報。その後については、メジャースウェルが入る気配はありません。そのため、月曜までは毎日開催するかと思います。

明日の開催予定時間は現地時間の午前7時にスタート予定で、日本時間では午前8時となります。明日のオープニングヒートにはケリー・スレーターが登場なので、公式サイトからライブ観戦してみてはいかがでしょうか。

イベント詳細に関しては、下記リンク先の公式サイトをチェックして下さい。

メンズの公式サイト「Drug Aware Margaret River Pro

ウイメンズの公式サイト「Drug Aware Margaret River Pro (W)

本日の結果

ウイメンズ

・ラウンド1

Heat 1: Tatiana Weston-Webb (HAW) 13.60, Keely Andrew (AUS) 13.43, Bianca Buitendag

Heat 2: Sally Fitzgibbons (AUS) 15.57, Malia Manuel (HAW) 13.67, Chelsea Tuach (BRB)

Heat 3: Courtney Conlogue (USA) 13.40, Alessa Quizon (HAW) 10.37, Felicity Palmateer

Heat 4: Carissa Moore (HAW) 15.77, Laura Enever (AUS) 12.83, Sage Erickson (USA)

Heat 5: Nikki Van Dijk (AUS) 14.80, Coco Ho (HAW) 12.16, Tyler Wright (AUS) 8.77

Heat 6: Bronte Macaulay (AUS) 14.60, Stephanie Gilmore (AUS) 7.77, Johanne Defay

メンズ

・ラウンド1

Heat 1: Taj Burrow (AUS) 16.34, Jeremy Flores (FRA) 16.10, Alex Ribeiro (BRA) 5.43

Heat 2: Julian Wilson (AUS) 17.10, Adam Melling (AUS) 15.47, Kai Otton (AUS) 12.06

Heat 3: Matt Wilkinson (AUS) 12.67, Stuart Kennedy (AUS) 9.17, Dusty Payne 7.60

Heat 4: Italo Ferreira (BRA) 15.67, Kanoa Igarashi (USA) 14.54, Jack Robinson 9.70

Heat 5: Gabriel Medina (BRA) 16.70, Leonardo Fioravanti (ITA) 12.27, Davey Cathels

Heat 6: Adriano de Souza (BRA) 13.10, Jacob Willcox (AUS) 12.40, Keanu Asing

Heat 7: Michel Bourez (PYF) 14.14, Jordy Smith (ZAF) 14.04, Alejo Muniz (BRA) 13.13

Heat 8: Nat Young (USA) 15.93, Matt Banting (AUS) 15.53, Caio Ibelli (BRA) 14.60

Heat 9: Joel Parkinson (AUS) 12.84, Conner Coffin (USA) 11.26, Ryan Callinan

ハイライト動画
https://youtu.be/VRbZvqR2RZ4