ワールドツアー入りしたサーファーであっても、アスリートであればいつかは現役を退くことになります。
現役時代よりも圧倒的に引退後の人生の方が長いので、求められるのがバックアッププラン。
今回の記事は、ウィルコことマット・ウィルキンソン「Matt Wilkinson」(30歳)による第二の人生に関するニュースをお届けします。
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サーファーとしてのウィルコ
2010年からCTサーファーとして活動してきたウィルコ。エンターテイナーとして沸かせてきたウィルコでしたが、CTランクは毎年厳しいギリギリでのツアー残留がほとんどでした。
状況が一変したのは、旧友であり元CTサーファーのマイクロことグレン・ホールのコーチングを受けるようになってから。
真剣にトレーニングに取り組み、コーチングを受けた結果が2016年と2017年のCTランク5位で、特に2016年はワールドタイトルコンテンダーとしての活躍を見せることに。
なのでしたが、2018年はまさかのCTランク25位とトップ22入りを逃して、CTサーファーとしての座を失う事に。
CTサーファーという地位を失うとメインスポンサーとの契約解消も珍しくないので死活問題となるのですが、ウィルコにはすでにバックアッププランがあったそうです。
ビジネスマンとしてのウィルコ
オーストラリアNSW(ニューサウスウェールズ)州セントラルコースト出身のウィルコ。ですが、数年前に拠点をバイロンベイに移しています。
そのバイロンベイ付近で、投資不動産を探していて、昨年2018年に念願叶って購入したのがバイロンベイのビーチから10分ほどの距離に位置するポッサムクリークのスクールハウス。
ビーチグリット誌によると320万ドルという豪華な建物を活用し、ウィルコがガールフレンドのアナ・ジョーダンとスタートさせたのは宿とレストラン。
宿は「Friday Hut Road Estate」、レストランは「Friday Hut Dining」と名付けられ、すでにオープンしています。
Friday Hut Road Estate
すでにAirbnb(エアービーアンドビー)から予約可能となっている同宿。6ベッドルームの一軒家で最大12名まで宿泊可能な大規模なものとなっています。
一泊の料金はAirbnbによると円表記で細かくなるのですが62,309円。もしも12名で宿泊する場合、一人当たり5,000円強といった感じです。
Airbnb:「Friday Hut Road Estate」
Friday Hut Dining
宿に関してはウィルコとアナが完全に運営しているのに対し、レストランに関してはウィルコはパートナーという形でシェフを雇って運営しているとのこと。
すでにプロサーファー仲間のミック・ファニング、ステファニー・ギルモア、オーウェン・ライトなども訪れていて、オープンからわずか3週間ほどにも関わらずミックは2回も来店するほど気に入っているとか。
料金設定は3コースのセットメニューで60ドル、5コースのセットメニューで90ドルと、高級と言う値段設定ではないようです。
ウィルコの今後
現状のウィルコの様子を見ると、ビジネスに専念するのかのように思えてしまうのですが、今年2019年もサーフィンに専念するとか。
具体的には、CT復帰を目指してだと思いますがQS10,000イベントに全出場したり、オーストラリア国内やブラジルでのQSイベント、さらにはメインスポンサーであるリップカールのサーチトリップにも意欲的。
ウィルコ本人によると、2018年のCTイベントではグッドウェイブに乗れないばかりか存分にサーフしたという実感もなく、自分のサーフィンが錆びついてきたと感じているとのこと。
そんなタイミングでツアーを離れるのは逆にプラスになるのかもしれません。30代であっても、パトリック・グダスカスなどツアーに返り咲くサーファーはいますし。
まとめ
メンズのプロサーファーにとって、子供ができるとコンテスト結果が向上するとよく言われています。
サーフィンの時間は短くなっても、生活に張りが出たり短い時間だからこそサーフィンに集中するようになるのかもしれません。
サーフィン以外のやりがいを見出したウィルコもまた、今年で大きく化ける可能性はあると思います。サーフィンのスキルに関しては文句なしのレベルですから。
QSイベントで大暴れして再びワールドツアーへと戻ってくるのか、今年のウィルコに注目ですね。
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参照記事:「How To Fall Off Tour And Land On Your Feet, With Matt Wilkinson!」