2019年5月2日(カリフォルニア)、今年で19回目の開催となったWSL(ワールドサーフリーグ)ビッグウェイブアワード。
ビッグウェイブサーファーにとって最大の祭典であり、もともとはビラボンによるイベントでしたね。
今年の同アワードでは、昨年に続いてビッグウェイブのギネス世界記録が発表されました。
今回の記事は、WSLビッグウェイブアワードの受賞結果やギネス世界記録などといったニュースをお届けします。
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今年のビッグウェイブアワードにおいて、最も名誉ある「Ride of the Year」を受賞したのは、南アフリカ出身で昨季BWT(ビッグウェイブツアー)ワールドチャンピオンのツイギーこと、グラント・ベイカー「Grant Baker」(45歳)。
若手が多いCT(チャンピオンシップツアー)とは異なり、ビッグウェイブシーンにおいては経験がものを言うと実証した結果と言えます。
ワールドタイトル獲得に「Ride of the Year」受賞と、昨シーズンのビッグウェイブシーンの賞を総なめと言ったツイギーのコメントは以下となります。
僕はこのメンバーの中で最年長だし、ビッグウェイブシーンにおいて最もスキルのあるサーファーだとは思っていないから、正直言ってどうして受賞したのか分からないけどやったんだね。
個人的見解として、ビッグウェイブライディングは波をメイクできなければ意味がないって思ってる。だからこそ、ワイプアウトした僕のライディングが受賞したことは心境としては複雑だよ。
ローリー・タウナーのライディングがノミネートされなかったのは難しいところだし、今後は何をポイントにするのかより議論が交わされるべきなのかもしれない。
ただ、かつてネイザン・フレッチャーのライディングが「Ride of the Year」を受賞した時、メイクはしてないけど受賞に値するって感じたから、そこがサーフィンの難しいところだね。
今年は男女平等のムーブメントからウイメンズの部門が増設され、新設となった「WOMEN'S BIGGEST PADDLE」部門にてブラジリアンのアンドレア・モラーによる2016年のジョーズでのライディングが受賞。
同ライディングにて、アンドレアがパドルインで乗った波は42フィートで、女性サーファーによるパドルインでのビッグウェイブのギネス世界記録に認定されました。
今でもあの日の事は昨日のことのように覚えてるわ。あれはエルニーニョ年のことで、私がこれまでパドルアウトしたコンディションの中でも最大級のサイズだった。
何かを期待してセッションに臨んだわけじゃなかったけど、あの波に乗ることができたの。受賞も嬉しいけど、あの波に乗れたこと自体が一生忘れられない思い出だわ。
女性サーファーによるビッグウェイブのギネス世界記録は、昨年、マヤ・ガベイラがWSLに働きかけて新設された部門であり、トウイン部門はマヤ、パドルイン部門はアンドレア。
ビッグウェイブの女性部門は二人のブラジリアンによる記録となったので、メンズCT同様、ブラジリアンストームが吹き荒れていると言えますね。
最後に各部門の受賞者をお届けします。
*Ride of the Year:グラント・ベイカー
*Wipeout of the Year Award:マクアカイ・ロスマン
*Men's XXL Biggest Wave Award:カイ・レニー
*Women's XXL Biggest Wave Award:ジャスティン・デュポン
*Men's Paddle Award:グラント・ベイカー
*Women's Paddle Award:アンドレア・モラー
*Men's Overall Performance Award:カイ・レニー
*Women's Performance Award:ジャスティン・デュポン
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公式サイト「WSL」