次世代サーフスターと目されるオーストラリア出身のマイキー・ライト「Mikey Wright」(23歳)。
兄はオーウェン、姉は2×ワールドチャンピオンのタイラーと、二人のCT(チャンピオンシップツアー)サーファーを持つマイキーはライト家の秘密兵器といった存在でした。
というのも、若かりし頃から実力はありながらもCT入りを目指さず、フリーサーフィン動画のリリースで世界的な注目を集めながら、よりパワーアップしてからCT入りを目指すと言うスタイルでしたので。
そんなマイキーは2019年に正式にCTサーファーとなったのですが、長期に渡る故障により今年のマーギーズプロからワールドツアーを離れることに。
今回の動画は、ツアー復帰が気になるマイキー・ライト本人が現状と今後について語るインタビュー映像をお届けします。
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CTサーファーへの階段としては、QSイベントでポイントを稼いでトップ10入りし、翌年にCT入りするのが一般的。
しかし、マイキーはサーフスターに相応しく、2018年のCTイベントに度々ワイルドカード出場することでCTランクでトップ22入りを決め、CTサーファーとなる異例中の異例と言える道を辿りました。
ただし体の故障を抱えてという過酷な道のりでした。
そしてルーキーサーファーとして迎えた2019年シーズンですが、やはり故障は完治してなく、むしろ悪化の一途を辿ることに。マーギーズプロ欠場に始まり、その後は現在まで完全にツアーから離脱状態。
マイキーの容態についてはほとんど情報が流れていなかったので、あまりに長い長期離脱が気になっていましたが、WSLがインタビュー動画として進捗を公開しました。
マイキーによると、診察した医師からは2ヵ所の椎間板置換の手術を勧められたそうです。
ですが、「アスリートとしてのキャリアを長い目で見るならば、歩けないほど重症になるまで手術をしない方が良い」とのアドバイスも受け、マイキーは手術を避けることに。
現在のマイキーはニューロセラピーに力を入れ、日々体の調子が良くなって行っていると実感していて、クリスマス前までのサーフィン復帰を目指しているとか。
さて、マイキーの状態について気掛かりだったファンも多いと思いますが、復帰予定を見据えるほどまで回復してきたと見られ、嬉しいニュースと言えます。
なのですが、来年はインジュリーワイルドカードを与えられてCT残留となるかと言えば、その点は不透明です。
メンズCTサーファーでインジュリーワイルドカードは2枠しかなく、今年はマイキー、アドリアーノ・デ・スーザ、レオナルド・フィオラヴァンティの3名が怪我でツアーを離れ、ツアー残留条件となるトップ22圏外となっています。
アドリアーノは元ワールドチャンピオンと言う事で、実績を考えればインジュリーワイルドカードの第一候補。
となると、レオとマイキーのいずれかはインジュリーワイルドカードを得られないということになります。
普通に考えれば、レオはCT歴2年目、マイキーはCTルーキーなので、レオがインジュリーワイルドカードを与えられる可能性が高いでしょう。
その辺の事情についてはマイキーも承知しているはずなので、動画ラストではQSでの復帰になろうがコンテストへの意欲があると口にしています。
どのような形でのコンテスト復帰になるにせよ、マイキーの存在がコンテストを盛り上げてくれるのは確かなので、復帰を楽しみにしたいところです。