Photo: WSL

現地時間2020年9月13日(オーストラリア)、予定通りの開催となったWSLカウントダウン(リージョナルでのCTサーファー出場のエキシビジョンイベント)のオーストラリア版となるグランドスラム。

全3イベントから成るシリーズイベントで、各イベントは2日間に渡って開催され、ストライクミッション形式での開催となります。

一発目の開催となったのはNSW(ニューサウスウェールズ)州が舞台となる「Tweed Coast Pro(ツイードコーストプロ)」

今回の記事は、ツイードコーストプロ初日のイベントレポートや動画などといったニュースをお届けします。


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イベントレポート

イベント開催は2日間であり、進行としては1日目にトライアル、ラウンド1、ラウンド2を開催してクオーターファイナリストが決まり、2日目はイベント最終日としてファイナルまで終了。

ストライクミッションということで気になるカバリタの波は、一般サーファーが当てたらスーパーファンウェイブとなりますが、CTサーファー出場イベントとしては少し物足りないコンディションでした。

とは言うものの、オーストラリアでのWSLイベントは実に3月のQSイベント以来ということで、イベント開催に至ったこと自体が嬉しかったファンも多いことでしょう。

トライアルを勝ち上がったのは、メンズはマイカ・マージェソン(ラスタと同世代のフリーサーファーであったマーゴの息子)、ウイメンズはインディア・ロビンソン。

興味深い点としては、リージョナルイベントながらも一人だけオーストラリア人ではないサーファーが出場していて、そのサーファーは今年ツアールーキーになるはずだったマシュー・マギリヴレイ。

マシューは南アフリカ出身ですが、ロックダウン直前はコンテストのためにオーストラリア入りしていて、ロックダウン時にオーストラリアに残ることを決めたので出場に至ったとのこと。

Photo: WSL / MATT DUBAR

本日最大のハイライトとなったのは、上記の写真が示すタイラー・ライトによる「Black Lives Matter」ムーブメント賛同の訴えでしょう。

これは人種差別反対のキャンペーンであり、タイラーは自身のヒートスタートから8分弱、写真のポーズを取り続けて同キャンペーンを強く支持しました。

ちなみに、8分弱と言う時間は、オーストラリアで1991年以来、警察の拘留中に亡くなった先住民の数を1秒としてカウントした時間です。

タイラーはヒート時間の1/3ほどを同キャンペーンに費やしたのですが、残り2/3の時間だけでラウンド1では1位通過を決めています。

サプライズと言えたのが、上記動画で分かる通り、ツアールーキーのモーガン・シビリックのヘルメット姿での登場。

モーガンは先日公開されたリップカールのサーチトリップで主役を務め、大きな注目を集めた若手サーファーですね。

そのモーガンがヘルメットを被っていた理由は、2週間ほど前にエアリアルの着地の際に鼓膜を破ってしまった事から、耳に水が入るのを防ぐためです。

過去を振り返ると、2015年のフィジーイベントでサリー・フィッツギボンズも鼓膜を破り、ヘルメットを被って出場しながら優勝しました。

ジンクスではないですが、もしかしたらモーガンも優勝かと思いきや、ラウンド2でマイキー・ライトに敗退となりました…。

さて、ヒートに目を向けると、メンズでハイエストシングルスコアとなる9.17をマークしたのはツアー返り咲きのイーサン・ユーイング。

コンディション的にもスタイル重視のイーサン向きとあり、優勝候補と言えるでしょう。

オーウェン・ライトもカバリタの波にフィットしたパフォーマンスを見せ、エクセレントレンジとなる8.00をマークしていました。

ちなみに、本日のメンズでエクセレントレンジをマークしたのはイーサンとオーウェンのみです。

ウイメンズでエクセレントレンジをスコアした唯一のサーファーは、カバリタの北側に近接するキングスクリフをホームとする7×ワールドチャンピオンのステファニー・ギルモア。

ステフは8.33に加え、バックアップスコアもエクセレントレンジにはわずかに届かなかったものの7.60をマークし、圧倒的な強さを見せていました。

Photo: WSL

個人的に注目しているのは、ワイルドカード出場となっている上記写真の17歳のモリー・ピクラム。

エアリアルサーファーとして知られるモリーは、NSSA(アメリカのアマチュア最大イベント)で当時の女性としては珍しいエアリアルをしていたレイキー・ピーターソンを彷彿させる存在で、今後ビッグネームになりそうな若手なので注目して見て下さい。

本日の結果

メンズ

ウイメンズ

今後のヒート表

メンズ

ウイメンズ

まとめ

ツイードコーストプロは明日がイベント最終日。

現地時間の午前7時にイベントがオンとなれば、日本時間は午前6時となります。

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公式サイト「Tweed Coast Pro - Men's

公式サイト「Tweed Coast Pro - Women's

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