ウェイブプールで人工波を発生させる造波装置メーカーとしてリーディングカンパニーのウェイブガーデン。
同社の造波装置を搭載したウェイブプールは現在、韓国のウェイブパーク、メルボルン(オーストラリア)のアーバンサーフ、ブリストル(イギリス)のザ・ウェイブ、ウェールズ(イギリス)のサーフスノードニアと4つあります。
スイスとブラジルでの建設もすでに発表され、さらに今後は5大陸で30以上のプロジェクトが予定されているとか。
そのウェイブガーデン社の造波装置を搭載した新たなウェイブプール建設予定が発表となりました。
今回の記事は、ニュージーランドのオークランドにて建設予定が明かされたウェイブプールに関するニュースをお届けします。
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オセアニアでこれまでに建設されたモダンウェイブプールは、今年オープンしたばかりのメルボルンのアーバンサーフのみ。
そのアーバンサーフ創業者のアンドリュー・ロスが投資ファンド「Aventuur(アヴェンチャー)」とタッグを組み、ウェイブプールを建設するのがニュージーランドのオークランドです。
アヴェンチャーとは2019年に創設されたアドベンチャー&レジャー業界にフォーカスした投資プラットフォーム。
社名はアドベンチャーを意味するスイス語「aventyr」とオランダ語「avontuur」を組み合わせた造語とのこと。
とても興味深い点として、同投資ファンドはプライベートエクイティということで企業価値を高めた後の売却を考えているので、ウェイブプールにビジネス価値を見出しているのです。
さて、現時点においては建設地の候補探しという初期段階ということで、2~3年後のオープンを目指しているそうです。
上記タイムラインにおいて、実際の建設期間として想定しているのは12~18カ月ほどとのこと。
これまでの例を見ても、ウェイブプール建設は着工までの段階が難題とも言えます。
たとえば、フロリダで建設予定だったサーフランチは地盤の問題から建設取り止めとなりました。
地盤以外では、各エリアの地方自治体による建設基準や地域住民の理解など、屋外ウェイブプールという新たなレジャー施設建設には様々な障壁が立ち並ぶというわけです。
造波装置の大元であるウェイブガーデン社からまだニュースリリースすら発表されていないので、まだまだプロジェクト立ち上げ段階にあると見られるオークランドのウェイブプール。
個人的には、これだけ世界中でウェイブプールが盛り上がっているにもかかわらず、なぜ一定数のサーファー人口が存在する日本ではウェイブガーデン社の造波装置を使ったウェイブプールの建設に関する話がでないのか不思議でなりません。
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