波が隆起してブレイクするのではなく、波の正面がえぐれるスラブ(slab)と呼ばれる底ボレするバレル。
スラブで最も有名なのは、CTイベント会場にもなっているタヒチのチョープーですね。
チョープーはレフトハンダーということで、ライトハンダーで最も強烈だと個人的に思っているのは西オーストラリアのザ・ライト。
今回の動画は、2020年シーズンにおけるザ・ライトでのハイライト映像をお届けします。
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波のサイズを測ることさえ簡単ではないスラブ。
と言うのも、波のサイズ測定には波の正面から測るフェイス表記と波の裏側から測るハワイアンスケールがあります。
ただ、ハワイアンスケールの場合、スラブはほとんど波が隆起しないので波のサイズ自体が全く意味を成さなくなります。
そんな摩訶不思議な現象とも言えるのがスラブ。
さて、今回フィーチャーされているザ・ライトですが、西オーストラリア州の南部沿岸のアウターリーフとなります。
普段は全く波がブレイクしない漁場となっているのですが、インド洋を移動してきた低気圧からのビッグスウェルがヒットすると真価を発揮することに。
極端に底ボレするブレイク、とんでもない厚さのリップと一般的なサーフィンにおける波とは別物となっています。
ちなみに、今年は世界中で波が良かったとの報告があったものの、ザ・ライトは例年よりもビッグスウェルに恵まれなかったそうです。
個人的には世界的なロックダウンで二酸化炭素の排出量が減ったりと自然への影響が大きかったことが波が良くなった一因と思っていたのですが、全てのエリアに該当したわけではなかったという事実は興味深いです。