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via NSRI's facebook

人食いザメとして映画「ジョーズ」のテーマにもなったホホジロザメ(英語:Great White Shark)。

実際のホホジロザメによるシャークアタックは、南アフリカやオーストラリアで年に数件程度ですが発生しています。

そのホホジロザメですが現在、南アフリカの一部エリアにて多数の目撃談が寄せられるなどしていて、専門機関から注意喚起が出されました。

今回の記事は、南アフリカにおけるシャークアタック予防策として出された緊急安全警告のニュースをお届けします。


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捕食ターゲットのいる場所を求め、広大な海を縦横無尽に移動するサメ。そのため、時期によって出没する可能性が高い場所などある程度パターンはあります。

現在、国立海難救助研究所(NSRI)によるとホホジロザメが頻繁に出没しているのはモッセルベイとジェフリーズベイの間のエリアで、特にプレッテンバーグベイでの目撃談や海で遭遇したというストーリーが多いそうです。

例年、この時期になると捕食対象が集まることから自然とサメも集まると言います。

過去を振り返れば、JベイでのCTイベント開催時期は7月と近い時期であり、2015年にはイベント中にミック・ファニングがシャークアタックに遭遇しています。

それだけサメの存在が当たり前な海域であることから、ドローンにてホホジロザメがサーファーに接近している様子が先日撮影され、注意喚起として公開されました。

上記動画が公開された理由は、サーファーはサメの生活環境に自ら入っているにもかかわらず、あまりにもリスクに対して無頓着であるかを示しているためだそうです。

NSRIによると、サメが人間に噛みついてくる可能性は極めて低いものの、人間は海に入った時点からリスクがあることを理解し、リスクを避ける行動を心掛けるべきと訴えています。

では、実際にサメとの遭遇確立を減らすための手立てとは!?具体的には下記のアドバイスの周知を呼び掛けています。

・鳥、イルカ、アシカなどが食事しているような場所周辺では海に入らない

・釣りやスピアフィッシングが行われている場所周辺では海に入らない

・白波より沖の深い海域で泳がない

・出血している時は泳がない

・河口周辺では泳がない

・単独では海に入らない

・夜間に海に入らない

・クジラが座礁している場所周辺では海に入らない

・ライフガードなどから海から上がるように指示されたら従う

・サメが最近目撃されたエリアの場合、違うビーチへ行くことを検討する

・初めて訪れたビーチの場合、ローカルから事前に情報収集する

・カヤッカーやサーファーのように沖に出る場合、グループでパドルアウトや波待ちする

・カヤッカーやサーファーの場合、シャークアタック予防グッズの使用を検討する

・ビーチでのサメ関連の警告マークに注意を払う

基本的な内容としては一般的なサメ対策といった内容となっています。

サメの捕食対象がいるエリアはサメが出没する可能性が高い、活動が活発になる暗くなった時間帯は危険、人間には捕食対象が見えなくても一度訪れた場所には捕食対象がいる可能性があるなどです。

基本的な出没条件を頭に入れておけば、必ず遭遇しないというわけではないのですが、遭遇確立を減らすことはできるはずなので、海に入る機会が増える真夏前にチェックして見て下さい。

日本ではホホジロザメの捕食対象が豊富でないせいか、南アフリカやオーストラリアと比べてそもそも危険度は圧倒的に低いのが幸いですが。

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参照記事「NSRI urgent safety warning