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Photo: WSL / VITOR ESTRELINHA

新型コロナウイルスの感染再拡大により秋からロックダウンが相次いでいるヨーロッパ諸国。

中でもフランス、スペイン、ポルトガルといった西ヨーロッパの感染拡大の規模が大きく、サーフィンにも影響を及ぼしています。

そんなエリアの一つが、世界最大サイズの波がブレイクするポルトガルのナザレ。

今回の記事は、ナザレでのサーフィン禁止令が条件付きで解除されたと言うことでニュースをお届けします。


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まずはポルトガルにおける新型コロナウイルス感染状況について触れていきます。

10月から第2波となる感染者数拡大が続き、11月9日には再度となる非常事態宣言が行われました。

1日の新規感染者数最大となったのは11月16日で8,371名を記録しています。

在ポルトガル日本国大使館の情報によると、現時点において非常事態宣言は12月23日まで延長されていて、さらに1月7日まで延長される見通しを示しているとのこと。

そんなポルトガルですが、日本人に対するポルトガルへの入国制限は観光目的であっても課せられてなく、現時点において入国時にPCR陰性証明書さえ求められないそうです。

さて、ここからはナザレでのサーフィン禁止令解除についてで、サーフィン可能となったものの時間制限が課せられています。

サーフィンをしても良いのは、平日の日の出から午後1時までとのこと。

この制限であれば、WSLによるトウインでのビッグウェイブイベントの開催は事実上不可能です。

このような条件が課せられた理由は、そもそもナザレでのサーフィン禁止令が下された原因にあります。

その理由とは、10月29日のビッグウェイブセッションを一目見ようと、ニック・ヴォン・ラップいわく「2万人ほどのギャラリーが集まった」ことでソーシャルディスタンスが守られなかったため。

このため、今回のサーフィン解禁に伴い、ギャラリーの最大数は2,500人までとの内容も記されているそうです。

ただ、どれだけ無観客などと謳っても、サーフィンのように誰もがアクセス可能な自然で行うスポーツになると、必ず見に来るギャラリーがいます。

ビッグウェイブサーファーにとってナザレでのサーフィン禁止は仕事を奪われたに等しく、死活問題に近いとも言えます。

せっかく緩和されたルールが、再び制限を課せられるような事態にならなければと願っています。

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参照記事「Covid-19. Surf volta a ser permitido na praia do Norte na Nazaré