Photo: WSL / CAIT MIERS

サーフシーンにおいてワールドチャンピオンに輝いたブラジリアンのイタロ・フェレイラとガブリエル・メディナ。

東京五輪ではオリンピック競技としてサーフィンがデビューしたことで一般メディアでも二人の名前が扱われたのですが、日本語表記で「フェヘイラ」や「メジナ」と表記されていたので不思議に感じた方も多かったことでしょう。

今回の記事は、「フェヘイラ」や「メジナ」となった理由や外国人名の日本語表記に関する考察をお届けします。


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「フェヘイラ」や「メジナ」について

東京五輪では主要メディアがこぞって「フェヘイラ」や「メジナ」と表記していたので、従来のサーフファンであれば違和感を感じたかもしれません。

ただ、あれだけ多くのメディアが表記していたということは理由があり、ネットで調べてみることに。

ネットでネイティブ発音を調べる時は、アルファベットで人名をフレーズ検索、そして「pronounce」や今回の場合だとブラジリアンは母国語がポルトガル語なので「portuguese」と入力して検索。

すると、「Ferreira」と「Medina」の発音について以下の動画が出てきます。

上記動画を見てもらうと分かる通り、「フェヘイラ」や「メジナ」は英語発音ではなくポルトガル語発音であることが分かりますね。

英語発音とポルトガル語発音とどちらも間違いではないので、人名の日本語表記に関しては難しいところです。

ただし、どの日本語表記がより一般的であるのかを探る上で、フレーズ検索をかけて検索結果数を参考にする場合が多々あります。

それぞれの検索結果数は以下となります。

「フェヘイラ」×「ferreira」は2,790件

「フェレイラ」×「ferreira」は11.5万件

「メジナ」×「medina」は6,620件

「メディナ」×「medina」は175万件

この結果から分かることは、従来のサーフファンの呼び方の方が圧倒的に一般的であることが分かるので、日本の主要メディアが一般的ではない呼び方を日本語表記にした理由が気になります。

「トレード」と「メディーナ」表記について

当サイトでは基本的に海外サーフシーンの情報をお届けしているので、避けては通ることのできない外国人の日本語表記。

私はオーストラリアで「TAFE」と呼ばれる公立専門学校で翻訳を学んだので、表記に関しては基本的なルールと調べ方を適用した上で選択しています。

ただ、難しい点として数学などのような絶対の正解がないので、曖昧になりやすいのだと思います。

例えば、再びブラジリアンの名前を例に挙げると、「フィリペ・トレド」と「ガブリエル・メディナ」について、「フィリペ・トレード」や「ガブリエル・メディーナ」と表記する方もいます。

「ー」が入るかどうかの違いですが、私は「ー」は入れない派です。

理由として、英語発音になると必ず1単語にストレス(強く発音する)を置く母音があり、ストレスを置いた箇所の音が「ー」のように伸ばした音に聞こえます。

そのため、日本名の「田中」を英語発音すると「タナーカ」と聞こえますが、日本語表記する時に「タナーカ」と表記することはまずありません。

つまり、私は日本人名表記のルールを適用してブラジリアンの名前に関して「ー」を入れないのですが、発音ベースで考えれば入れてもアリなので答えが出ません…。

まとめ

外国人の人名表記については語り始めればキリがないので、今回はこのくらいで終わりにしておきます。

何はともあれ見地によって変化するものなので、柔軟に対応するのがベターだと思います。

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